2024年3月に初めて生大喜利を経験してから、早くも一年が経ちました。
この1年で自分はすっかり大喜利沼にハマり、お笑い観る専用垢だった自分のXアカウントも、気づけば大喜利関係の投稿ばかりになっていました。
近年、YouTubeなどを中心に発展を続けている大喜利コンテンツといえば、「大喜る人たち」などが思い浮かびます。そこではプロの芸人さんに交じって、アマチュアの大喜利愛好者(一般の方)も参加し、時に目の肥えたお笑いファンやプロの芸人を驚かせるような回答を披露しています。
そんな「一般の人が集まって大喜利を楽しむ界隈」というものが世の中には存在するのですが、どういうきっかけでその界隈に足を踏み入れるのか、どんな活動をしているのか、イメージしづらい方も多いかもしれません。
そこで今回は、自分がどのようなきっかけで大喜利を始めることになったのか、節目の機会に振り返ってみようと思います。大喜利界隈に興味がある方の参考になれば。
大喜利好きだなぁ期
「大喜利」と聞いて「笑点」を思い浮かべるか、「フリップ」を思い浮かべるかは、世代によって変わってきているのでは。
自分はどちらかというと昔から「フリップ」を思い浮かべる派です。
子供のころから大喜利中心の番組が好きで、特に「ダイナマイト関西」や「IPPONグランプリ」が大のお気に入りでした。
「着信御礼!ケータイ大喜利」にも応募はよくしていたのですが、採用されたことはありませんでした。
中学生の頃には、NHKの「金曜かきこみTV」でますだおかださんやみうらじゅんさんが担当していた大喜利的な視聴者投稿コーナーに何度か採用されたことがありました。投稿したあるあるネタをますおかさんに褒められたときはめっちゃ嬉しかったです。
テレビで芸人さんが答えているお題に対して、「自分ならこう答えるかな」と空想するのは、自分にとって当たり前の習慣になっていた気がします。同じようなことをしていた人も少なくないのではないでしょうか。
大喜利界隈って何ぞや期
お笑い好きの自分が日々新しいコンテンツを漁る中、コロナ禍前くらいからは、徐々に「大喜る人たち」などの動画を見始めるようになりました。
その中で、知っている芸人さんに交じってめちゃくちゃウケている回答者、ぺるともさん・冬の鬼さん・俺スナさん…
「何者だろう?」と気になって調べていくうちに、一般の方が大喜利を楽しむ場、いわゆる「大喜利界隈」の存在を知ることになったのです。
また、自分は芸人さんの中でも金属バットが好きなんですが、お二人は度々若手時代のライブの話をラジオで話したりします。それゆえ、大阪のインディーズライブで交流のあった関西のベテラン大喜利勢の方々の名前を、大喜利界隈を知るよりも前に耳にしていました。
大喜利会で不治ゲルゲさんやスズケンさんやひらたいさんの名前を聞いたとき、「あの人たちとつながっているんだ」と点と点が線でつながった感覚があったのです。
こうして、大喜利界隈への興味は少しずつ増していったのです。
生大喜利やってみたいなぁ期
2023年の9月、日本橋UPsに「大喜る人たちトーナメント」の大阪予選準決勝を観に行っていました。
(当時のレポはこちら ↓)
お笑いを本職としなくても、プロを唸らせるほどの回答で会場を沸かせる——。
そんな大喜利プレイヤーの皆さんのかっこよさと度胸を間近で見たことで、観るばかりだった自分のお笑い愛に変な火がつきました。
「自分がこの舞台で回答していたとしたら、果たしてウケるのだろうか?」
そんな興味が沸いてきたのです。
そこから、初めてでも生大喜利に参加できる場所はないかと色々と探し始めました。
しかし、当時はTwiplaの使い方すら知らず、どんな会が普段から行われているのかもよく分からず。
「初心者大歓迎」と謳っている大喜利会を見つけても、実際にまったくの大喜利未経験者が、公民館の一室で行われる大喜利会に参加するのは少しハードルが高く感じてしまいました。
もともとお笑いライブも一人で黙々と観に行っていた自分です。同じように興味を持っている知り合いも当時は全くいなかったので、なおさら最初の一歩が踏み出せぬまま時間だけが過ぎていきました。
多分ネット大喜利をやっていれば、横のつながりで「こういうイベントがあるよ」と教えてもらえることもあったかもですね。ですが、知り合いがいない状況ではそうした情報に辿り着くこともできず。
さて、どうしたものか。
生大喜利やってみた期
興味だけが続いて二の足を踏んでいるうちに、かれこれ数か月が過ぎ。
そんな頃に知ったのが「オオギリバッティングセンター」の存在です。
ポンこつさん主催の大喜利イベントで、当時なんば紅鶴で月1ペースで行われていました。参加は匿名制で、当日飛び入りOK。番号をもらって順番が来たら、1問6分程度で大喜利を行う形式です。回答に対する点数は0点・1点・3点とありますが、参加者同士で競うものではなく、初心者にも非常に優しいライブでした。
このイベントを知った自分は「これなら…!」と思い、3月29日、勇気を出して初めて大喜利イベントに参加することにしました。
なんば紅鶴に足を踏み入れるのも初めてだった自分は、その独特な会場の雰囲気にドキドキしながらも、3問の大喜利に挑戦。中には13点も取れたお題もありました。自分の中で「もっとこう答えたら良かったな」と感じる場面もありましたが、まずは無事に大喜利デビューを果たせたという満足感が何よりも大きかったです。
終了後、当日ゲストだったゴハさんが、希望者に個別でレビューを送ってくださるとのことで、自分もお願いしました。後日、非常に丁寧で長文のレビューがDMに届きました。面白いと思ったポイントや、避けた方が良いワードについての解説まで——初心者の自分にはありがたすぎる内容で感激しました。
これが「大喜利を続けていこう」と思った理由の一つであることは間違いありません。
ガンガン大喜利いこうぜ期
オオギリバッセンへの参加を機に、他の大喜利会やイベントにも興味が出てきました。
ちょうどその頃、「大喜る人たちトーナメント2024」の大阪予選の出場枠にも運良く入ることができ、「大会に参加する」という新たな目標ができたので、さらに大喜利に挑戦する機会を増やしたいという思いが強くなりました。
グランフロント大阪内の無印良品で開かれたイベントの大喜利コーナーに軽い気持ちでエントリーしたら、経験豊富な大喜利プレイヤーが勢ぞろいしていたこともあったり。
(当時のレポはこちら ↓)
短歌さん主催の初心者枠ありの大喜利会「大喜利新勢力」はめちゃくちゃ楽しかったです。
打ち上げの際、他の参加者から「ここあぱうださんのあの回答が個人的に一番ツボだった!」と言ってもらえたの、そりゃもう嬉しかったんだよなぁ。多分、大喜利プレイヤーの方々が大喜利を続ける理由の多くがこの高揚感なんでしょう。より大喜利を頑張りたいと思うきっかけになりました。
そうした機会で一緒になった他の参加者の人達がよく参加しているということを聞き、木曜屋さん・ニトロスパイス片山さん主催の定例大喜利会「テトラボ」にも参加させていただくようになりました。この頃になると、一度知り合った方と再び一緒に大喜利をする機会も増え、様々な大喜利会に参加するハードルも次第に低くなっていきました。
これが自分が大喜利会に参加するようになった流れです。参考になるかはわかりませんが。
始めたての頃にお世話になった皆様、この場を借りて御礼申し上げます。おかげで1年間頑張ることができました。
1年間生大喜利やってみた結果
1年間生大喜利をやってきて思ったことです。偉そうに聞こえたらすみませぬ。
①素直になれる
ごく一般的なサラリーマンとしての社会人生活が続くと、自分の発想を素直に形に出して、それを素直に周りから評価してもらえる機会ってめっきり減ってきます。
「率直な意見をくれ!」って上司や先輩が言っても、何かしらのしがらみや忖度を感じて、躊躇したことがある人も多いはず。
大喜利の場合、お題にある程度沿うことは必要ですが、それを超えたら後はそこまで制約なし。自分の考えを素直に出して、それがみんなにウケたら楽しいです。
②実感できる評価がもらえる
リアルタイムで目の前の人たちに自分の出した成果物の評価を貰えること…
大喜利の場合、それが「ウケ」というある意味とても分かりやすい評価で返ってきます。
これは日常生活ではなかなか味わえない体験だと思います。
今どきはSNS全盛の時代ですが、個人的には、SNS上で顔も知らない人にいいねを1000個貰うことよりも、目の前の20人に真正面から笑ってもらえる方が嬉しいかもしれません(もちろん、どっちも貰えたらそりゃ最高ですが)。
③表現の大切さがわかる
素直に出した回答がウケないこともありますが、伝え方を変えてみると反応が一気に変わったりすることもあります。
大喜利が強い人って、その辺のリカバリーが本当に上手いんですよね…。大会とかになると特にそれを実感します。
後から回答の文字面だけを冷静に見れば意味が分からなくても、生大喜利のその場の空気にハマる答え方がある。そして、そういう答え方をとことん追求できる人が、結局、大喜利が強い人なんだなぁと思います。
結果的に、それって普段のトークや表現にも生きてくるんですよね。
あと、自信なく出した回答が意外とウケたりすると不思議な気分になる。ごたごた前置き述べてから回答出すより、シンプルな方がウケるんだと気づかされることも多々あります。
④全員個性ある。あなたも個性ある。
大喜利が上手い人って何かしら強い個性を持っていがちですが、
「自分コミュ障だし強い個性も自分にはないし自信ないなぁ」
と思っている人でも案外大丈夫です。
というか、たぶんそう思ってるあなたも個性は十分にあります。
界隈の皆さんと大喜利の機会を重ねれば重ねるほど、「なんだ、みんな誰しも一癖も二癖も持ってるじゃん」と感じるようになります。もちろん、一定のモラルやマナーは大事ですが、それは大喜利に限ったことではないかと…。
回答の仕方も十人いれば十通りあります。初めての人も最初は慣れないかもしれませんが、やっていくうちに必ず自分なりの個性出てきます。そして、その個性を見てくれている人が絶対にいます。
⑤スベってもめげなくなる
スベるリスクを考えると、もちろん恥ずかしさもあります。ですが、それは他の皆さんも通ってきた道ですし、名だたる大喜利プレイヤーの方々も試行錯誤を繰り返しながら乗り越えて成績を残してきたのだと思います。
ときには悩みますが、それを乗り越えてウケた時の承認欲求の満たされ方はすごいです。
とはいえ自分はまだメゲがちですが、始めた当初よりはマシになってきたかなと思います。
⑥年齢関係ない
現在30代も中ごろに差し掛かっている自分ですが、30代や40代から始めた人もいれば、還暦を迎えた人も、年齢不詳の人も、大学生も、高校生も、中学生もいます。
てんとう虫(???)もいるし、大喜利の中でキャラクターを使い分ける人もいる。
むしろ年齢層が広い方が、自分にはない大喜利の発想を知るきっかけになるので、刺激的です。
おわりに
一年前の今頃まで、お笑いを黙々と見る以外の趣味が長らくなかった自分ですが、生大喜利への参加は最近のライフワークと言っても良いほどに、自分の中で大きな楽しみとなっています。
長らく新しいコミュニティに参加する機会もなかったし、そういった交友関係を持つことができなかった反動が今、大喜利にどハマりする形で現れている気がします。
また、大喜利とお笑い好きはかなり共通するもんですので、元々好きなお笑いの趣味を話せる交友が増えて、本当に良かったなと思います。さんざん言っている通り、ずっと一人で黙々とお笑い観続けてきた人間ですから。
大喜利始める前までは、M-1も家のテレビでしか見ていなかったですけど、昨年は大喜利界隈の人たちと楽屋Aのパブリックビューイングで一緒に観ました。楽しかったなぁ。
社会人になってからお友達が増えることってめっちゃ素敵なことですよ。年間の飲み代めっちゃ増えたわ。
やったことないけど、生大喜利に少しでも興味がある方には、個人的には「みんなウェルカムな界隈だな」と思っています。
やるまでは勇気いりますが、チャレンジしてみてほしいです。
ここまで長々と書きましたが、生大喜利はあくまで「趣味」です。
そのスタンスは個人によって様々ですが、楽しむための大喜利会もあれば、みんなで競い合う大会もありますし、私も大会で勝ちたい気持ちはあります。どうせチャレンジするなら面白い回答出せるようになりたいですね。
でも、最終的にはみんなで楽しむことが一番大事ですし、もっといろんな人に気軽に楽しんでもらいたいなぁとも思います。
まだまだ自分は名だたるプレイヤーの皆さんほど大喜利の実力は追いついていませんが、自分としては、少なくとも新たに界隈に入ってくる方々にはやさしくありたいなぁと。
「興味はあるけど、どの会から参加したら良いか分からない」と思った方がいれば、お気軽に声をかけてもらえれば。
歴はまだ短いですが、どの大喜利会がどんな雰囲気かくらいは、個人的な印象でもよければお伝えできると思います…。
大喜利2年目も頑張るぞー。
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