11月20日(水)、なんばグランド花月で行われた「M-1グランプリ2024準々決勝」。
この日は全国の漫才ファンにとっても一気に注目度が上がる、M-1グランプリ準々決勝の初日。今年もM-1の熱狂が存分に感じられる時期がやってきましたねぇ。
今回は、幸運にも当選した当日の準々決勝の会場の雰囲気や出演者のネタに様子を中心に、その模様を自分なりにレポートできればと思います。
抽選当選!高まる劇場の緊張感
まず、準々決勝のチケットを手にするのが一つのハードル。今年も例年通り抽選制で、当選倍率は非常に高いことは容易に想像できます。
今年は幸運にも抽選に当選!確証はないですが、おそらく昨年までと違い、FANYのプレミアム会員に新たに入ったのが功を奏したのでしょうか…。
座席は2階席の中央最後列という、もっともステージから遠い座席となってしまいましたが、抽選当たっただけでも御の字です。むしろ、後ろに人がいない分、会場のウケはかえって冷静に感じた部分もあったかもしれません。
会場内は開演前から熱気に包まれ、M-1特有の独特な緊張感も漂っていた印象。観客席で見かけるのはやはりお笑い好きと思われる人たちが多く、HPの香盤表を事前にちゃんと印刷している人もいれば、ノートを片手に待っている人もしばしば。
おそらくメモを取って後でSNSでレポあげたりするんだろうなと思わせる様子のお客さんも多かったですね。
ちなみに自分はなるべくネタを楽しむことに集中するタイプなので、あまりメモは取りません。取るとしても最低限でスマホで取るタイプです。楽しみ方は人それぞれ。
MCはスーパーマラドーナ
今年の準々決勝(大阪)のMCを務めたのは、スーパーマラドーナの田中さんと武智さん。
「テッテレー」ブロック間のお決まりの田中さんのギャグ、今年も待ってましたー。ベルト4本してました。
さらに、武智さんが“Mおじ”として恒例のM-1クイズも出題するなど。さすが準々決勝だけあって、すぐに手を挙げて即答するお客さんも多かったです。スーパーマラドーナのお二人の掛け合いも、毎年の予選には欠かせないものとなってきていますね。
注目の出演者たち
今回の大阪準々決勝には、昨年決勝進出を果たしたカベポスターを筆頭に、数々の実力派コンビが出場。
ちなみにその大半がよしもと所属で、39組のうち、駐輪ガムと涼風の2組だけがよしもと以外のコンビでした。
駐輪ガムは大阪のアマチュア芸人で唯一の準々決勝進出と期待値も高く、涼風も「楽屋A」を拠点に活動するフリー芸人の星として、そのプレッシャーも高かったことかと思います。
特に涼風のネタのあの独特の間をあのNGKの舞台で体感できたのは素敵でした。いつも楽屋Aのようなインディーズ劇場で観てただけに。
特に大きなウケを起こした3組
今回の準々決勝の空気の中で、個人的に特に大きく印象に残ったと思ったコンビは以下の4組でした。
※ネタバレなし。またウケは個人的体感であり、準決勝確実というわけではありませんので、悪しからず!
ジョックロック
結成2年目ながら各賞レースでも勢いづいている印象のジョックロックの二人。昨年の予選以上に、バリエーションが増したゆうじろーさんのボケと福本さんのツッコミは特に会場の空気をモノにした印象!
豪快キャプテン
ギャンゴリさんが一言目しゃべりだした時点で既に観客からちょっと笑いが起きてたのが印象的で、後半はもう一挙手一投足が全て爆笑になっていたのが凄かったです。
空気を制圧した豪快キャプテンのネタは、昨年より明らかに進化しています。ネタ終盤の爆発的な笑いは、大トリにふさわしい迫力でした。
愛凛冴
結成1年にしてマンゲキ所属をモノにし、3回戦でもそのウケ具合が噂になっているなど、勢いに乗っている愛凛冴の二人。
準々決勝でも、玲二さんの甲高いツッコミがなかなかハマっていた印象でした。これは今年の侍スライス枠(無名枠)になってもおかしくないんじゃないか、と思わせる出来。審査員ウケが良かったとの声もあり、期待はできそうです。
20世紀
昨年準決勝進出も果たし、マンゲキのグランドバトルでも近年は実績上位の二人。
更に20世紀らしい設定のコント漫才で、後半は細かいことも観客に考えさせないくらいのパワーの展開はさすがといったところ。オチの「何がやねん!!!」がこの日の一番大きな笑いと拍手だったかもしれません。
さすがM-1準々決勝とあって、どのコンビも高い完成度を誇るネタが続きました。全組感想を書きたいところですが、時間もないので悩んだ結果の4組です。
全体的にはやはり後半ブロックに実績の高いコンビが揃っていたのもあり、時間がたつにつれてどんどん会場が盛り上がっていた印象でした。
毎年のことではありますが、誰が通過するのかは全く予想がつきません。全組面白い!
準決勝進出者の発表に期待
今回の準々決勝の様子は、FANYオンラインチケットにて配信されます!
準決勝進出者の発表は、東京準々決勝が終了した後の11月23日(土)20時にTVerで行われるとのこと。今年は準決勝もライブで発表するんですね…。更に予選の注目度合いが高まっていることがうかがえます。
また、今年も敗退者の中から視聴者投票で準決勝進出者が選ばれる「ワイルドカード枠」が用意されています。このワイルドカードに対するお笑いファンの熱の入り方も、M-1の魅力の一つ。敗退してしまった芸人の中で、誰が準決勝に駒を進めるのか、期待が高まりますね。
おわりに
今年も激戦となるであろうM-1グランプリ予選。誰が準決勝、さらには決勝の舞台へ駆け上がるのか、全く予測がつきません。
どのコンビも全力を出し切っていただくことを祈り、引き続き予選の動向を見守っていきたいと思います。
個人的に、昨年初めて3回戦を劇場で観劇し、今年は準々決勝を初めて劇場で観ることができました。来年は準決勝・またはスタジオで決勝が観たいなあ…。
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