【ライブレポート】「キタイ花ん」ってどんなライブ?歴史ある大阪の若手芸人バトルライブを徹底解説。

スポンサーリンク
ライブレポート
この記事は約7分で読めます。

インディーズライブに行ってみよう

劇場でのお笑いライブを見続けていると、中には

将来有望な芸人を青田買いしたいなぁ・・・。

まだ知らない若手芸人をもっと見てみたい!

と思い始めるお笑い好きの方もいます。私もその一人。

全く売れていない頃に自分がたまたまライブやイベントで見掛けて、いいなと思ったタレントや芸人さんが、その後TVでブレイクしたりすると、なんだか嬉しくなっちゃいますよね。
高校野球にも例えると、直接その高校や選手とは関係ないのに地方大会から観に行くお客さんみたいな感じです。その選手が甲子園やプロで活躍したら、「まだ若いころのあの選手を見ていたぞ」と自慢できます。

もちろん、吉本・松竹などの大手事務所の劇場でも若手を中心としたライブは行われていますが、フリー・アマチュア扱いの芸人さんはその舞台に立つことは難しいので、そうした芸人さんの活動の舞台として開催されているのが、各地の様々な会場で行われているインディーズライブです。

じゃあ、どんなインディーズライブに行けばいいの?

インディーズライブの雰囲気がわからなくて不安…。

このサイトでは関西のインディーズライブを中心としたライブレポートを多く取り上げていますが、今回は関西でも特に歴史の長いライブ「キタイ花ん」に行ってきましたので、ライブの様子を解説いたします!

「キタイ花ん」とは

キタイ花ん」とは、大阪で2002年から開催を続けており、開催回数は200回を超える、関西でも歴史のあるインディーズバトルお笑いライブです。
元々吉本興業の若手芸人を中心としたバトルライブとして開催されていたのですが、現在は吉本以外の事務所芸人、フリー、アマチュア芸人なども加えた多くの若手芸人が参加するインディーズライブとして今でも開催が続いています。
優勝時は金一封の賞金もあるなど、関西のインディーズ芸人の活躍の舞台の一つとして人気があります。

元々、吉本所属の芸人をメインにスタートしたライブということもあり、過去のキタイ花んの出演者には今では人気の芸人が数多く名前を連ねています。
過去の優勝者には、かまいたち、プラス・マイナス、天竺鼠、ななまがり、ミルクボーイ、ヤーレンズ、男性ブランコ、コウテイ、黒帯、ニッポンの社長、アインシュタインなど、今では錚々たる面々です。
また、東京でも3回開催されたことがあり、Aマッソ、ランジャタイなども優勝経験があります。

このことからも、将来の人気芸人を青田買いできる場といって間違いないでしょう。

今人気の芸人が出ていた当時の「キタイ花ん」については、かつて164~168回大会で5連覇したことのあるコンビ・黒帯の2人がその歴史を振り返った動画を上げていますので、ぜひ御覧ください。

ライブのルールと会場

「キタイ花ん」のライブのルールは、各組ネタ時間3分で、審査は当日の観客による投票制です。面白いと思った芸人に〇を付け、その票数が一番多かった芸人が優勝となります。観客は3組以上であれば何組でも〇を付けても良いので、あまり悩まず投票ができます。

入館時に投票シートを渡されますが、これは当日の出番順の表も兼ねています。ブロックごとに出演者をMCの方が読み上げてくれますが、コントで名前を名乗らなかったり、直前で順番が変わったりもするので、配布の際にはよくチェックしておきましょう。

キタイ花ん」のライブ会場は日程によって異なりますが、最近で開催が多いのは、あべのハルカス内の「SPACE9」や、大阪市立中央会館などが挙げられます。

今回のライブの会場は、あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階にある「SPACE9」というライブスペースです。今回のようなお笑いライブ以外にも、落語会やアーティストによるライブなど、様々なイベントに利用されているスペースです。

JR天王寺駅の東改札口から、あべのハルカス近鉄本店の「solaha」の方角へ向かい館内に入り、ウイング館の南側のエレベーターを使用すれば、会場は目の前にありますので、駅からも比較的近く行きやすいスポットになっています。

ライブ終了時には専門店が閉館しており、会場の目の前の南側エレベーターしか利用ができません。帰り道の誘導はしていただけますが、ご注意ください。

キタイ花んの前売り券はネットで販売されています。(TIGETサイト)
座席は自由席で、当日券は残席があれば販売されますが、事前に予約することをおすすめします。

当日の会場は客席が50人くらいで、ほぼほぼ座席は埋まっていました。
M-1などの賞レースの予選が盛り上がりだす時期でもありますので、この舞台でネタを磨きたいと思う出演者も多いことでしょう。気合の入ったネタが観られるということもあり、その期待からも、観客が多いように感じられました。

ライブの感想

今回のライブは、10月2日(月)に開催された「第215回キタイ花ん」です。

キタイ花んのMCは前回のライブの優勝者が務めることとなっており、今回のMCは前回優勝者ので~れあんぱちずの二人。今回の出演者は26組とかなり多く、あまり知らないコンビもいましたが、ボニーボニー・にぼしいわし・風穴あけるズ・オーパスツーなど、私のよく観劇する「楽屋A」の舞台に立つ芸人も多く、個人的には比較的馴染みのあるメンバーで安心してみることができました。

ネタは3ブロックに分かれ、中MCを挟みつつ26組が連続してネタを披露しました。
今回私が観た中で個人的に面白かったのはにぼしいわしです。先日のライブレポートの通り、10月から東京に進出した二人ですが、今回はこのキタイ花んにも参戦していました。近日にM-1の予選やTHE Wの準決勝を控えているということもあり、ネタを仕上げにかかっている印象で、客席からはかなり笑いも起こっていました。

他の出演者も、M-1などの賞レースや他の劇場バトルライブが迫っている時期でもあり、どの出演者も磨きをかけたネタをここで披露していました。

観客投票も〇をつける組数に制限はないので、私は面白かったら無理に絞り込まずに素直に〇をつけました。
インディーズライブではこうした観客投票も多いですし、元々好きな芸人に積極的に投票していく方もいれば、厳しい目線で審査する方もいることでしょう。いずれにしても、こういうインディーズの舞台で地道に頑張る若手芸人全体を応援する気持ちで、私はライブを観ていきたいものです。

キタイ花んでは、全組ネタ披露後には出演者によるゲームコーナーも展開されます。
今回のゲームは「逆色上げゲーム」で、5人1組になり、色画用紙を旗に見立てて指示と逆の動作をするというゲームでした。
「老人ホームのレクリエーションっぽい」などと芸人の中で声が上がっていましたが、なんだかんだで皆さん楽しくゲームをやっていました。

審査集計が終わり、いよいよ優勝者の発表。今回の優勝者は、なんと同率で4組が並ぶという珍しい結果に!
ボニーボニー・活動しません。・ティーンズ・VHS世代が優勝という結果になりました。おめでとうございます。
今回の優勝者のネタの中でも印象に残ったのがVHS世代。センターマイクを上げすぎて外れてしまったり、トリオのはずなのに1人出てこず、代わりに出てきたのがライブ主催者の中村壮快さんだったり、めちゃくちゃな様子に観客は大爆笑でした。

優勝者発表時には、都合により活動しません。のツッコミの方と、ティーンズ・ボニーボニーは会場を出てしまっており、VHS世代と活動しません。のボケの方がその場で表彰されました。賞金の金一封は、4組で山分けとなったようです。
次回のキタイ花んでは、前回の優勝者がMCも担当することとなっていますが、どういう形になるのでしょうか?

まとめ

今回は大阪で歴史のあるインディーズライブ「キタイ花ん」のレポートをお届けしました。
これからの若手芸人をいち早く見つけたい!という方には「キタイ花ん」には行っておくべきだと思います。
インディーズライブではありますが、観に行きやすい会場で開催されていることが多いライブですので、まだインディーズライブに行き慣れていない方にも是非おすすめします。
未来のお笑いスターをいち早く発見することができるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました