5月20日に開催され、ギャロップが見事初代王者に輝いた大会『THE SECOND』。
6月に入ってからも、『THE SECOND』から派生したライブも続々と行われており、東京では公式ライブとして『THE SECOND同争会』などのライブも開催されています。
関西でも2023年6月11日(日)、大阪国際交流センター大ホールで、よしもとライブの主催として「マイクの達人」が開催されました。
このライブは、『THE SECOND』の予選トーナメント32組中に残った吉本の熟練の漫才師たちが集結するという豪華な内容でした。
当日の会場はほぼ満席で、お笑いファンの期待が高まる中、MCを務めたのは浅越ゴエさん。関西ではおなじみの安定感あるMCトークで、観客を盛り上げていました。
ライブ上のタイトルはあくまで「マイクの達人」であり、『THE SECOND』の名前は掲げていませんでしたが、まあ実質吉本漫才師の『THE SECOND』ツアーといった印象。
大会に使用されていたイエモン・OKAMOTO’SなどのBGMが終始ライブ中にしっかり流れていましたよ。
M-1やキングオブコントのように、お笑い賞レースを想起させる音楽がまた増えたというのはお笑いファンにとってもうれしいもんです。
出演者は3つのパートに分かれ、各パートの漫才師がネタ披露の後、トークコーナーという構成。
最初のパートはラフ次元、Dr.ハインリッヒ、金属バットの3組です。
ラフ次元はお馴染みの梅村さんの金持ちエピソード漫才に加え、梅村さんのスーツの裏地がカラフルだったことについてネタにし、会場を笑わせました。
Dr.ハインリッヒも先のラフ次元の梅村さんとスーツの下地屋が同じであることを掴みに、独特の世界観で観客を引き込む漫才を披露。
金属バットは登場時にも歓声が上がり、強い人気を感じました。予選の勝ち抜き次第ではやるネタだったかもしれませんが、多分地上波ではできないような危険?なくだりも交えたネタで会場を沸かせました。
途中赤ちゃんが泣きだしたのに対してのイジりもあり。
次のパートはインポッシブル、スリムクラブ、モンスターエンジン、囲碁将棋の4組です。
インポッシブルは一番動きのあった漫才でした(笑)。関西ではあまりインポッシブルのネタは馴染みないかもしれませんが、パワフル全振りのネタはやはり強いなあと。
スリムクラブは、なんと内間さんが松葉杖をついて登場し客席どよめき。家の階段で転んで骨折とのことです…。ネタは自虐も加えつつ2人らしい強引なネタで爆笑。
モンスターエンジンは西森さん自身の白髪をネタにし、終始笑いの絶えない漫才で安定感を感じさせました。
囲碁将棋はバシッと6分漫才を披露。時々ニッチな内容が入るネタこと囲碁将棋の魅力であり真骨頂ですよね。
最後のパートはスーパーマラドーナ、COWCOW、テンダラー、ギャロップの4組です。
スーパーマラドーナは田中さんの言い換えボケが連続するネタで爆笑。
COWCOWは登場時黄色い歓声が上がるほどの人気で、昔からのファンもどうやら多かったようです。笑瓶モノマネとCOWCOWポーズなど、お馴染みのネタを生で見れてよかった。
テンダラーは貫禄のスピーディな漫才。ネタの切り替えの速さはやはり生で見ると凄いですね。アドリブも加えつつ圧巻の漫才でした。
トリを務めたのはやはり王者のギャロップ!大きな拍手とともに登場し、『大掃除』のネタを披露。林さんのあるあるネタがまあ安定して強い強い。老若男女問わずウケる素晴らしいネタでした。
このように、どの組も貫禄の漫才を見せてくれましたが、特に印象的だったのは最後のパートの4組でした。このブロックにベテラン勢が集まっているのもあり、全組圧巻の漫才でしたね。
各パートのトークコーナーで印象に残ったのはこうした話題。
・スピードワゴンとの対戦時、ネタ後に袖に降りた時、カメムシらしき香りがした(Dr.ハインリッヒ)
・ネタ終了時、大ウケして相方と喜んだが、結果タイムマシーン3号に56点差かつ大会最低得点で負けた、納得いかない(スリムクラブ真栄田さん)
・スーマラ田中さんは実はインポッシブルのようなネタがやりたい(インポッシブル)
今回のライブは熟練漫才師勢揃いというのあり、全組笑いのレベルが高く、観客は最後まで飽きることなく楽しむことができたことでしょう。
自分は普段は若手中心のライブに行くことが多いのですが、こうしたライブも開催の機会が増えればいいですね。
『THE SECOND』の興奮はまだまだ続いているということです。これからも、熟練の漫才師たちに注目していきたいです。そして『THE SECONDツアー』の開催を切に望みます…!(笑)
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