神保町よしもと漫才劇場といえば、東京吉本に所属する若手芸人のネタライブおよびバトルライブを中心に開催している劇場です。
2020年1月に神保町花月をリニューアルする形でオープンしたこの劇場は、芸歴9年目以下の芸人が所属する劇場とされ、芸歴9年を経過すると自動的に卒業するシステムとなっています。
この劇場では、「Jimbochoグランプリ」という劇場メンバーシステムがあります。
「Jimbochoグランプリ」は、2ヶ月に一度行われるネタバトルライブ「Jimbochoグランプリ」に出場し、作家票・社員票・観客票をもとに上位10組が決まります。
オーディションメンバーは2ヶ月に一度の入れ替え戦「Jimbochoサバイバルバトル」で劇場所属メンバーを目指します。
神保町よしもと漫才劇場の主な所属メンバーといえば、M-1グランプリ2022で準決勝に進出し、敗者復活戦で投票数2位と決勝まであと一歩のところまで迫った令和ロマン、メンバーそれぞれの個性で「ラヴィット!」などあらゆるバラエティ番組で活躍するぼる塾、ボケの荒川さんのギャルキャラが際立つ関西出身のコンビ・エルフなど、東京吉本のなかでも特に芸歴若く今後の活躍が期待されるメンバーが勢ぞろいする劇場としても知られています。
さて、先日、6月の「Jimbochoサバイバルバトル」が開催され、新たに所属となったメンバーが発表されました。神保町よしもと漫才劇場のYoutubeチャンネルでは、新加入のメンバーが動画紹介されています。
新加入メンバーの中で、再生数が一番高いのはこの人。
おばあちゃん…おばあちゃん!??
そう、ネタ動画ではありません。今回新加入した神保町よしもと漫才劇場のメンバーの一人、ピン芸人の「おばあちゃん」です。
「おばあちゃん」は、1947年2月12日生まれの御年76歳。芸歴5年目のピン芸人です。
れっきとした東京NSC24期生、同期の芸人には同じく神保町よしもと漫才劇場で活躍しNSC首席卒業した金魚番長、『女芸人No.1決定戦 THE W』2019年大会にて決勝進出したその子さんがいます。
76歳で5年目とのことですので、70歳を過ぎて芸人に転身したというのは驚きです。
しかし、「Jimbochoサバイバルバトル」の順位決定は作家票・社員票・観客票であり、特に観客票は若い世代の観客が大半でしょうから、そんな中で劇場所属を勝ち取ったというのは凄すぎる…。
ピン芸人としてのネタは動画には上がっていないようですが、過去には医者芸人のしゅんしゅんクリニックPさんとユニットを結成し、「医者とおばあちゃん」でM-1に挑戦したこともあるようで、そちらについては動画で確認できます。すげえな。
ちょっとピンネタの内容が気になります。こんな芸人さんがまさか神保町で見られるとは…。
まあもちろんですが、大阪のよしもと漫才劇場と含めても、史上最高齢の「マンゲキ芸人」とみて間違いないでしょう。
そんな衝撃のルーキー芸人の影に若干隠れていますが、お笑いコンビ「シンクロニシティ」も今回の「Jimbochoサバイバルバトル」で合格しています。
「シンクロニシティ」は、元々社会人同士のフリーの漫才師ながら、昨年のM-1グランプリ2022で準決勝に進出するなど、かなりの実力派として注目を浴びていたコンビです。
今春から、芸人一本での活動を決断。満を持して吉本に事務所入りを果たし「Jimbochoサバイバルバトル」に挑戦。見事総合順位1位での劇場入りを果たしています!
メンバーはツッコミ・西野さんとボケのよしおかさん。ローテンションなよしおかさんの言葉巧みなボケと、キレありスピーディな西野さんのツッコミのネタが今後見れる機会が多くなるのが楽しみです。
おばあちゃんとシンクロニシティは、神保町よしもと漫才劇場のメンバーとして、今後どのようなライブに出演していくのでしょうか。
ギャルからおばあちゃんまで同じ舞台に立つ「神保町よしもと漫才劇場」。俄然興味が湧いてきました。
神保町よしもと漫才劇場は、若手芸人がネタを磨く場所であり、お笑いファンにとって見逃せない劇場です。
この劇場では毎日様々なライブが開催されていますので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
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