前回の記事では、芸歴5年目以内の若手芸人を対象とした新しいお笑い賞レース『UNDER5 AWARD 2023』の決勝進出者9組のうち4組をご紹介しました。今回は、残りの5組をピックアップして、彼らの魅力や特徴を解説していきます。
「イチゴ」:吉本興業東京
ボケ担当のイクトさんとツッコミ担当の木原優一さんからなるコンビです。先に紹介した金魚番長と同じく、NSC東京校24期出身で、神保町よしもと漫才劇場を主戦場としています。
Tシャツスタイルが特徴のイクトさんは私服のダサさなどエピソードに富んでいることでも知られており、芸人Youtuber「ニートと居候とたかさき」に度々登場するなど、東京吉本の芸人仲間からネタにされる個性的な芸人としても人気を集めています。
「ハマノとヘンミ」:太田プロダクション
濵野将大さんとへんみ亮介さんからなるコンビ。2018年に結成し、コントが主体に活動。
2022年のキングオブコントでは準々決勝進出するなど、その実力は徐々に評価されつつあります。
ハマノとヘンミというコンビ名は2人の名前通りですが、結成直後のネタ見せの際にとりあえずつけたものをそのまま使用しているようです。
へんみさんはR-1グランプリ2023で準決勝に進出するなど、ピン芸でもその実力を強く示しつつあります。
「ライムギ」:吉本興業大阪
ボケなつみさんとツッコミれんぺいさんからなる漫才コンビ。結成2年目の2020年にM-1準々決勝進出するなど、こちらも結成当初から漫才の実力は評価されています。
なつみさんはデコの広さもネタにしつつ、ネタは王道のコント漫才を中心とした喜怒哀楽の激しい漫才が特徴です。
現在はよしもと漫才劇場を主戦場に活動中。
「どんちっち」:吉本興業大阪
ボケ竹岡航太さんとツッコミ青木智紀さんからなる漫才コンビ。
2022年に結成3年目ながらもM-1準々決勝進出。その準々決勝は大阪予選のトップバッターを務め、「柔道」のネタでそれまでのネタからは打って変わり、マイク無視の大きく動きを取り入れた漫才を披露。若手ながらもネタのバリエーションの広さを強くアピールしていました。
現在はよしもと漫才劇場を主戦場に活動中。
「エナマキシマ」:吉本興業大阪
ツッコミ坂田浩輝さんとボケのグレン世紀さんからなるコンビ。
2023年1月25日放送のTBS「ラヴィット!」の企画で開催された『つかみ−1GP』に2022年結成の超若手ながらも参戦し、グレンさんのルックスを生かしたつかみが面白いと話題になりました。
現在は2023年1月に『UPTOYOU!』からの勝ち上がりを果たし、よしもと漫才劇場を主戦場に活動中です。
グレン世紀さんはアメリカ人とのハーフで、本名は「渡辺グレン世紀」とのこと。グレン世紀さんは2020年のNSC大ライブでピンで準優勝、R−1グランプリにも2021年準々決勝進出の実績があり、次世代のハーフ芸人のブレイク枠として期待されている存在としてもマンゲキファンの間で知られています。
以上、『UNDER5 AWARD 2023』決勝進出者9組のうちの残り5組をご紹介しました。いかがでしたか?
決勝は6月18日(日)にルミネtheよしもとで行われ、FANY Online Ticketでの無料配信が予定されています。レベルの高い賞レースが無料で見られるというのは大変ありがたいですね。
「結成・芸歴5年以内」というルールが設けられた今大会は、過去の賞レースとは異なり、また新たな目線でのネタ展開やフレッシュさが評価の対象となることになるかと思われます。
先日開催された『THE SECOND』といい、結成歴によって目標にできる賞レースの選択肢が増えていく流れは良いものになるんじゃないでしょうか。
私個人としては、大阪の劇場で度々見て前から注目していたというのもあり、三遊間とあくびぼうやの活躍に期待しています。
なんなら、三遊間はNSC時代のM-1の2回戦を劇場で見て面白いなあとその頃から思っていたので、それ以来応援しているというのもあるんです。
あくびぼうやもM-1の予選でネタの世界観に心つかまれて、楽屋Aなどの舞台などでも笑わせていただきました。
当日の開催が楽しみですね。期待して待ちましょう!
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