【ライブレポート&劇場解説】にぼしいわし主催:楽屋A「カギョウ」、大阪・小劇場ならではの強力ラインナップのライブ。「お笑いBAR 楽屋A」の解説も!

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ライブレポート
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大阪のお笑い劇場というと、「なんばグランド花月」「よしもと漫才劇場」「心斎橋角座」が主な大きな劇場に挙げられますが、最近、大阪でインディーズのお笑い劇場も人気が上がっているのはご存知でしょうか?

お笑いコンビ「にぼしいわし」が主催するネタライブ「カギョウ」が、6月24日に大阪の「楽屋A」にて開催されました。このライブは、大阪の劇場を中心に活躍する売出し中の若手芸人が中心に出演し、東京の人気若手芸人も時々ゲストで登場するなど、毎回メンバーの異なる多種多様なネタが楽しめるライブです。

今回はいちお笑いファンとして、そのライブの劇場である「楽屋A」の解説も兼ねて、ライブレポートさせていただきます。
自身もそれなりの回数、足を運んでいるので、劇場に行ったことない方もよろしければご参考ください。

関西でアツい劇場「楽屋A」とは?

会場の「楽屋A」は、お笑い応援BAR「舞台袖」の運営者である加藤さんが、関西の劇場機会に恵まれない芸人さんや、社会人・学生芸人の活動の場を増やし、関西のお笑い界を盛り上げたいといった思いで開設した劇場。

劇場としては50~100席程度のキャパシティの小劇場で、2022年にオープンしたまだ歴史の浅い劇場ですが、今回主催のにぼしいわしなどのフリーで活動する芸人や、松竹芸能などのいわゆる「非よしもと」の関西芸人の方がメインで出演するライブも多く開催されています。

また最近では、東京の劇場で活躍する芸人さんも、関西に来た際には出演することが多くなってきている、関西のお笑いファンには今注目のライブ会場となっています。

最近ではママタルト・ストレッチーズ・怪奇!YesどんぐりRPGなど、K-PROの劇場「西新宿ナルゲキ」などに出演するような東京の人気芸人さんも多く出演しており、関西の芸人さんとの交流ライブも頻繁に行われています。

自分も何度もこの会場で観劇していますが、出演者と観客の距離がとても近く、メディアで注目されている芸人さんも間近で見られるチャンスが多いので、そこが関西の大きな劇場ではなかなか味わえない楽しさがあります。

「楽屋A」のアクセス・入場方法

「楽屋A」は大阪メトロ:四ツ橋駅の2番出口から地上に出て、歩いて1分程度。
「なか卯」の四ツ橋店と同じビルにあり、目立つ看板がありますので、場所はわかりやすいと思われます。

ライブの入場受付は、ライブ予約サイト「TIGET」より事前にチケットの取り置きをしたうえで、当日現金払いでの入場が主になります。

人気のライブは当日券がない場合が多いですので、事前に芸人さんや楽屋AのTwitterなどを確認してチケット確保に備えましょう。
(参照:舞台袖・楽屋A TIGETサイト

開場時刻までは、ビルの前で並んで待つことになりますので、なか卯の入り口や歩道の邪魔にならないように注意・・・!

「楽屋A」のライブはワンドリンク付で、当日受付の際にドリンクが選べます。ペットボトルのお茶から瓶コーラ、ハイボールやビールもありますよ!

「カギョウ」ライブレポート

カギョウ」は他会場も含めると、今回含めて計20回開催されているライブということもあり、毎回来られている常連の方も多い人気のライブです。

今回登場したコンビは以下の通り。

にぼしいわし / フランスピアノ / セカイ / チーズバーガー / ニャーバンブラザーズ / ティーンズ / サンパイシャ / ヒレカーテン / バナナ3本 / 風穴あけるズ / 御徒町ハンドベル教室 / ナカミゾ / ノーヒッターズ / ぐしちゃん / オーパスツー

カギョウ vol.20 TIGET サイトより

ライブは14時30分からスタートしました。主催のにぼしいわしや東京からゲストのフランスピアノ他、出演芸人さんの挨拶・トークのあと、順次ネタ披露がスタート。

今回のライブの中で特に注目すべきは、東京からゲストで登場した「フランスピアノ」です。

フランスピアノ」は、ボケ担当の山本陽平さんとツッコミ担当のなかがわりょうさんからなるグレープカンパニー所属のコンビで、2022年にキングオブコントで準決勝進出しています。コントと漫才を共にこなし、会話劇を中心とした展開に定評があります。また、なかがわさんは過去「ロンドンハーツ」の企画でメイプル超合金・カズレーザーさんの弟子になったことでもお笑いファンからは認知されていますね。

今回はコント「心霊現象」を披露。劇場ならではのかなりメタなコント展開で会場を爆笑させていました。出演した関西の芸人さんとはまた雰囲気の変わったコントに、後のトークコーナーでいわしさんに「東京の風が吹いた」と言わしめていました。

にぼしいわし」は、劇場無所属のフリー芸人ながら、2019年と2020年に「THE W」で決勝進出を果たしたお笑いコンビです。ボケ担当のにぼしさんとツッコミ担当のいわしさんからなるコンビで、スローテンポなにぼしさんのボケに対してあらゆるテイストでいわしさんがツッコむしゃべくり漫才が特徴です。

この日は、漫才「銀行の手数料」を披露。身近な話題からあらぬ方向に向かうボケとツッコミは安定の面白さでした。

他に今回気になったのは、「ヒレカーテン」でした。「ヒレカーテン」は、神戸大学のお笑い研究会所属の学生芸人コンビであり、今回の出演者では唯一のアマチュアコンビです。

畑中さんと本多さんによる「ファーストフード」を題材にしたコントは、学生芸人ながらもプロに負けないシュールな展開に思わず笑ってしまいました。

「楽屋A」は、アマチュア芸人さんや、大学お笑いサークルの活動の場としても近年では注目されており、プロの芸人さんとアマチュア・フリーの芸人さんとが積極的にライブで交流する機会も多いのが、大きな会場のライブにはない魅力です。

思いがけず、新しいお気に入りの芸人さんが見つかるかもしれませんね。

その後も、松竹芸能で活躍する「オーパスツー」「風穴あけるズ」といった大阪の劇場で活躍する若手芸人たちが次々と登場。

風穴あけるズ」は、2020・21年にM-1グランプリで準々決勝進出しているお笑いトリオ。ボケ担当のノブヨシ日本代表さん・コブラさんとツッコミ担当の飛びだせっ!安藤!さんからなります。「ytv漫才新人賞選考会」では2015年から出場資格を失うまで毎年予選会に登場しており、決勝進出こそ叶わなかったものの、半ば予選会ではお馴染みともなっていたトリオです。
ノブヨシさんとコブラさんのちょっとサイコなボケと安藤さんの激しいツッコミは安定の面白さ。

オーパスツー」は、2018年にM-1グランプリで準々決勝進出を果たしているお笑いコンビです。ボケ担当の大ちゃんさんとツッコミ担当のしんじょうさんからなります。大ちゃんさんは、威勢のいい大きな声で繰り出されるボケでしんじょうさんを困惑させるネタに定評があり、この日もメリハリのある展開の漫才は好評のようでした。

途中、ブロックごとでトークコーナーも挟みながら、ライブは約2時間に及び、多様なネタ盛りだくさんで大満足でした。

「楽屋A」おすすめです

今回も、大阪の小劇場ならではの強力なお笑いを堪能させていただきました!

出演者も今回は15組と大勢ながらも全組ネタが面白く、ここには書ききれないくらいで笑いのレベルが高かったです。「楽屋A」はオンラインでの配信ライブも開催されていますが、劇場でしか楽しめないライブも開催されていますので、ぜひ一度足を運んで観ていただくこともお勧めします。

大ウケした際の会場の一体感が、小さな劇場のほうが肌身に感じられるということもあります。出演者と観客の距離が近く、笑いや声援が直接伝わるという感覚は大きな劇場ではなかなか味わえません。その感覚は、お笑いをより楽しく感じさせてくれますね。

「カギョウ」は、定期的に開催されています。出演者や内容は毎回変わりますが、常に面白いお笑いが見られます。大阪に行く機会がある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。お笑い好きなら絶対に後悔しないライブです。

次回のライブは、7月22日に大阪の楽屋Aで開催される予定とのことです。次回は3時間SPということですので、今回以上に豪華なメンバーが集まることでしょう。

また、「楽屋A」では他にも多種多様なライブが毎日開催されていますので、皆さんのお気に入りの芸人さんが出ているライブがあるかどうかも、よかったら探してみてください。

以上、「カギョウ」のライブレポートでした。このレポートが皆さんのお笑いライフに役立つことを願っています。

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