【楽屋ニュース】久々のお笑い一色のFNS27時間テレビ。2010年代当時との比較で考えるファンへの届け方。

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【楽屋ニュース】久々のお笑い一色のFNS27時間テレビ。2010年代当時との比較で考えるファンへの届け方。 楽屋ニュース(その他)
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27時間テレビが久々の放送

フジテレビ系列にて、7月22日から23日にかけて「FNS27時間テレビ」が4年ぶりに放送されます。
今年の司会は千鳥・ダイアン・かまいたち。番組テーマは「鬼笑い祭 俺たち…こんなに大きくなりました!」です。この3組は、大阪のbaseよしもと時代からしのぎを削ってきた3組であり、それぞれが上京して以降も様々な番組で共演してきました。

今回は、彼らがどれだけ成長したかを見せるとともに、お笑い界の未来を担う芸人たちにもスポットライトが当たることでしょう。関西の昔からのお笑いファンからしてみたら、この3組が司会を務めるというのはなんだかオールザッツ漫才臭もしますが。

お笑い色が少なかった直近の27時間テレビ

今年の27時間テレビはバラエティ色を前面に押し出していますが、27時間テレビの放送が休止する2017年から2019年の27時間テレビは、お笑い色が少ないものになっていました。

2017年は「FNS27時間テレビ にほんのれきし」と題して、日本の歴史を紐解く企画、2018年は「FNS27時間テレビ にほん人は何を食べてきたのか?」と題して、日本の食文化を紐解く企画、2019年は「FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!」と題して、日本のスポーツを取り上げた企画がメインでした。
これらのテーマで放送された27時間テレビは、それぞれに意義や魅力があったと思いますが、一方でお笑いファンにとっては物足りなさを感じた方も多かったのではないでしょうか。

お笑い色が一番強かった時代といえば…

お笑い色が一番強かったと思われるのが、ナインティナインがメインMCだった時代と思われます。

出典:FNS27時間テレビ2011めちゃ2デジッてるッ!笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!! – フジテレビ

2011年は「FNS27時間テレビ めちゃ²デジッてるッ! 笑顔になれなきゃ夏じゃないじゃ〜ん!!」というテーマで、3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)被災者を始めとする日本中の人を笑顔にする内容を目指した企画や、地上デジタル放送への完全移行イベントを番組内で行いました。

その中でも印象的だったのは、「とんねるずVSめちゃイケ モジモジくん大激突スペシャル」や「地上デジタル放送完全移行セレモニー」、「矢部浩之27時間100kmマラソン」などです。
これらの企画は、当時人気であった「笑っていいとも!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「クイズヘキサゴン」などの番組とのコラボレーションを見せてくれました。

また、「歌へた笑顔プロジェクト」や「東北笑顔プロジェクト」など、視聴者参加の大型企画もお笑い色を前面に押し出した形で評判を呼びました。

「めちゃイケ」をトップとして、当時中堅芸人の中でも突き抜けて人気のあったナインティナインと、スターアイドルとしても人気であった中居正広さんとのW司会で行われた27時間テレビは、当時のフジテレビのバラエティの強さを示す機会でもありました。

出典:「FNS27時間テレビ2015」モデルプレス特設サイト

2015年は「めちゃ²ピンチってるッ! 1億2500万人の本気になれなきゃテレビじゃないじゃ〜ん!!」というテーマで、ナインティナインやめちゃイケメンバー、SMAP(当時)の中居正広さんらが様々な企画に挑戦しました。
その中でも印象的だったのは、「ドキッ! めちゃイケvsSMAP 本気だらけの水泳大会」「お台場のカイダン 本当にあったフジ縛霊の怖い話」、「さんま・中居の今夜も眠れない」などです。これらの企画は、SMAPやお笑い界の大御所であるさんまさんとの対決やコラボレーションを見せてくれました。

しかしながら、徐々にネット配信やサブスクの隆盛の動きも見え始めてきたと共に、テレビのバラエティにおける「コンプラ」の壁が高くなりだしてきたのもこの頃ではありました。
その後、「めちゃイケ」などの人気バラエティ番組も徐々に終了していく中で、27時間テレビはテーマの方向転換を図ることとなったのです。

今回の27時間テレビはお笑い好きにとって見もの

「昔は良かった」と言いたくはないですが、今は昔と比べて多くの方面への配慮が必要になっている分、できる企画に制約があるのは確か。

しかし、2023年の27時間テレビは、「真夜中のお笑いレンチャン」「チームDEファイト(ほぼごっつチームvs鬼レンチャンチーム)」「さんまのラブメイト10」など、久しぶりにバラエティ色が豊富で、大物芸人との対決企画もあるなどお笑い好きにとっては見ものの番組だと思われます。

また、グランドフィナーレでは司会3組の耐久漫才もあり、締めくくりのプレッシャーのかかる舞台で3組がどんな漫才を披露するのかも楽しみです。
千鳥・ダイアン・かまいたちは、司会としてだけでなく、芸人としても体を張って活躍することでしょう。彼らがどんな化学反応を起こすか、楽しみですね。

テレビでのお笑いに力を注ぐフジテレビに期待

2010年代の頃と違い、テレビをメインで視聴する人は減ってきています。それでもフジテレビがテレビでのお笑いに力を注いでいくのであれば、芸人ファーストで番組作りに取り組んでほしいと願います。

先日放送された漫才トーナメント「THE SECOND」は、芸人ファーストを制作陣が心がけ、最大限に注力した結果、初の試みながら驚くほど評価の高いものでした。
そうした気概を今回の27時間テレビでフジテレビにまた見せてほしいと願います。お笑いファンとしては、フジテレビがお笑い界を盛り上げる存在であり続けてほしいです。

FNS27時間テレビは7月22日(土)18:30~23日(日)21:54まで放送されます。皆さんも是非ご覧ください。

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