お笑い界賞レースの最高峰と言われるM-1グランプリ。
今年も多くの漫才師がエントリーしていますが、その中でも毎年注目されるのが、M-1グランプリのために結成した即席ユニットです。
ピン芸人同士のユニットのみならず、近年では芸人以外の著名人もユニットを組んでM-1に挑戦するなど、そうしたエントリー情報はお笑いファンの間でもしばしば話題になります。
今回は、今年2023年にエントリーしたユニットの中で、個人的に気になるユニットを紹介していきます。
過去にM-1グランプリで活躍したユニット
歴代のM-1グランプリで最も良い成績を残した即席ユニットは、2020年に準優勝した「おいでやすこが」が挙げられます。
おいでやす小田さんとこがけんさんのピン芸人同士のユニットで、こがけんさんの歌ネタとおいでやす小田さんの強いツッコミの漫才で一躍注目を浴びました。
準優勝後はピン・ユニット両方で活動が増え、共にテレビやライブで活躍を続けています。
2021年に印象を残したユニットには、三浦マイルドさんとコウメ太夫さんのユニット「コウメマイルド」が挙げられます。
ピン芸人の三浦マイルドさんとコウメ太夫さんがユニットを組み、コウメ太夫さんが素顔、三浦マイルドさんが白塗り姿と真逆の姿で漫才をした際には話題になりました。結果は3回戦敗退でした。
当時は伏せられていましたが、のちにそれが年末の番組「クイズ★正解は一年後」のクイズ企画で結成したユニットであるということも話題になりました。
今年エントリーした気になるユニット
今年の大会エントリー情報から、気になるユニットを紹介していきます。
なお、こちらの記事はM-1のエントリー情報から随時追加・更新していきます。
（以下、順不同）
「女神」
SKE48メンバーでありながら、「The W」「R-1グランプリ」など多くのお笑い賞レースの挑戦を続けている福士奈央さんと、仏像好き芸人・ものまね芸人としてみちょぱさんのものまねなどでも知られるみほとけさんがユニットとしてエントリーしています。このユニットとしては結成2年目の出場となります。
M-1では2022年からエントリー（初出場時は「福士奈央とみほとけ」）し、最高で2回戦まで進出しています。
元々互いに親交があり、ツーマンライブを実施するなどライブでの共演もある中でユニットを結成し、2022年の女芸人No.1決定戦 THE Wには同じこの2人で出場もしています。
「三日月ヶ浜」
三日月ヶ浜 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
THE SECONDベスト16の三日月マンハッタン（又吉隆行さん・仲嶺巧さん）と、漫才コンビの元「浜口浜村」の浜村凡平太さんの３人がユニットとしてエントリーしています。
M-1では2019年からエントリーし、最高で準々決勝まで進出しています。過去予選で披露したネタは浜口浜村時代のネタをブラッシュアップしたものが主で、仲嶺さんが二人の交互のボケに続けてツッコむスタイルの芸風です。
「チューリップフィクサー」
チューリップフィクサー | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
よしもと漫才劇場を活動拠点とし、様々な企画ライブを行うなど芸人仲間の信頼も厚いことで知られるピン芸人・シゲカズですさんと、個性的すぎるアイドル漫談で「オールザッツ漫才」などで活躍するピン芸人・白桃ピーチよぴぴさんの２人がユニットとしてエントリーしています。
M-1では2021年からエントリーし、最高で3回戦まで進出。キングオブコントにも参戦するほか、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで‼」の企画「山1グランプリ2023」に出演したこともあります。
「にょぼりげ」
にょぼりげ | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
不仲コンビとして知られ、先日解散となった元「竹内ズ」のがまの助さんと、2023年3月に解散したお笑いコンビ「むかしテレビ」の元メンバーで、現在は大喜利ライブなどでも活躍しているピン芸人のミネさんの二人がユニットとしてエントリーすることを表明しました。
「ストレス」
お見送り芸人しんいちさんとZAZYさんのピン芸人同士のユニットです。
R-1グランプリ2022の優勝・準優勝者同士で、「さんまのお笑い向上委員会」でのいがみ合いがきっかけとなり、明石家さんまさんに促される形で2022年にユニットを結成しました。ただ実際のところは仲はそれなりに良いような話もあります。
昨年は3回戦敗退。予選敗退後はコンビ解消の話もしていましたが、今年も早い段階でエントリー情報が上がっていました。
しんいちさんとしんいちさんのマネージャーが「是非出ましょう」と誘う形で今年も出ることになったと、ZAZYさんが7月14日のニッポン放送「中川家 ザ・ラジオショー」にゲスト出演した際に語っています。
（参照：東スポWEB「ＺＡＺＹ お見送り芸人しんいちと今年もＭ―１出場も「『ネタ頼むわ』って丸投げで…」」）
「食べ物」
食べ物 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
元「オレンジサンセット」で現在は登録者50万人を誇るYoutube「岡田を追え!!」で活躍する岡田康太さんと、元「クロンモロン」として「M-1グランプリ2008」準決勝進出を果たした経験のある高垣雄海さんのユニットのエントリーが確認されました。
高垣さんは岡田さんのPodcastの番組を担当しているので、その繋がりでしょうか？
ちなみに岡田康太さんは、2021年には仲の良い芸人仲間の3時のヒロイン・福田さんとユニット「おかふく」で出場しています。
「べじぽた」
トリオ「GAG」で活動する福井俊太郎さん・SJさんがコンビとして出場。昨年初出場し、3回戦まで進出しています。「GAG」としては2021年がラストイヤーでしたが、べじぽたとしてはまだ2年目ですので、あと13回出場できます。
「キャツ川ピーチボール」
キャツ川ピーチボール | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
よしもと漫才劇場を中心に活動するピン芸人、キャツミさん・清川雄司さん・ソマオ・ミートボールさん・白桃ピーチよぴぴさんの４人のユニットのエントリーが確認されました。
同名のユニットライブをよしもと漫才劇場で数回開催しており、このユニットでのM-1出場は初となります。クセのある芸風同士の４人のネタがどう展開されるかが注目されます。
「ガンジス川で遊泳」
ガンジス川で遊泳 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
スイミング芸人として知られる本多スイミングスクールさんと、インドと日本のハーフ芸人でコンビ「サノシタラ」としても活動するチャパティさんのユニットのエントリーが確認されました。
「ペペロペBURGERS」
ペペロペBURGERS | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
M-12022ファイナリストのダイヤモンド・野澤さん、元ピスタチオ・伊地知さん、元テゴネハンバーグ・フィーバーゆうじろうさんの３人で結成したユニット「ペペロペBURGERS」のエントリーが確認されました。個人名はそれぞれ野澤さん＝サイモン、ゆうじろうさん＝ニック、伊地知さん＝リチャードと名乗っています。
2020年頃からユニットとしてリズムネタを中心にライブでもネタを披露しており、TBS「ザ・ベストワン」の主演歴もあり。
M-1では2020年からエントリーしています。2022年の2回戦進出がこれまでの最高戦歴です。
「とんかつ街道」
とんかつ街道 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
2022年に解散したコンビ・赤もみじの元メンバーで現在はフリーのピン芸人の村田大樹さんと、吉本興業で2022年に解散したコンビ・衝撃デリバリーの元メンバーで現在はピン芸人のかつやまさんのユニットのエントリーが確認されました。
村田さんは赤もみじ時代には、2021年のM-1準々決勝に進出、かつやまさんは衝撃デリバリー時代に20 21年のM-13回戦に進出した実績があります。
「ほがらかつばさ旅行」
ほがらかつばさ旅行 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
2023年のR-1準決勝に進出した実績のある徳原旅行さん、2022年のTHE W決勝に進出した実績のあるさとなかほがらかさん、R-1グランプリ2022、2023で準々決勝進出した実績のある谷口つばささんのピン芸人3人のユニットがエントリーしています。
同ユニットは今年のキングオブコントにもエントリーしています。
「同期の休日」
同期の休日 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
太田プロ所属のコンビ、ライオンロック（長峰悠也さん・小林メイロさん）とそれもまた一興（五十嵐遊楽さん・松岡仁さん）の２組がユニットとして今年のM-1にエントリーしています。
Tiktokの登録者は29万人とインフルエンサーとしての人気が高く、フジテレビ『ネタパレ』の「ニュースター勝ち抜きパレード!!」でも3週連続勝ち抜きを果たすなど、揃ってのメディア露出も増えつつあるユニットです。
「どぅいっちゴスケんまる」
どぅいっちゴスケんまる | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
2014年KOCファイナリストの元「犬の心」のおしみんまるさん、吉本興業で活動するピン芸人のゴスケさん、どぅいっちメンさんの３人がユニットとしてエントリーしています。
M-1では2022年からエントリーし、最高で2回戦まで進出しています。
「吉本若手マッチョ部」
吉本若手マッチョ部 | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
キングオブコント2022ファイナリストの太田隆司（いぬ）さん、ノリ（バビロン）さん、にしだっくすさん、松本勇馬（スカイサーキット）さん、YUTARO（カントリーテール）さん、リボルバー・ヘッドさんの6人がユニットとしてエントリーしています。
M-1では2020年からエントリーし、最高で2回戦まで進出しています。
名前の通り、筋肉自慢のメンバーが揃っており、マヂカルラブリー野田さんがプロデュースしたジム「クリスタルジム」のインストラクターとしても活動しています。
「怪奇！YesどんぐりRPG」
怪奇！YesどんぐりRPG | コンビ情報 | M-1グランプリ 公式サイト
もはやM-1予選の風物詩。サツマカワRPGさん・どんぐりたけしさん・Yes！アキトさんのピン芸人同士のユニットです。
M-1グランプリには2018年から出場を続けており、3人それぞれのギャグを組み合わせるスタイルの漫才から息の合ったトリオギャグまで、様々なスタイルの漫才やコントを展開し続けているユニットです。
M-1予選で披露した「プレイヤーチェンジ」をきっかけにブレイクしたということもあり、彼らの予選での漫才は毎年注目されています。
昨年・一昨年は準々決勝進出しているということもあり、今年は１回戦をシードで免除。実績の部分でも今年は準決勝以上の進出に期待がかかっています。
まとめ
以上が、今回紹介したM-1グランプリ2023で注目すべきユニットです。他にも多くのユニットがエントリーしており、今年も熱い戦いが繰り広げられそうです。
M-1グランプリ2023の最新情報は随時更新していきますので、お楽しみに！
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