【ライブレポート】にぼしいわし、東京進出への手荒くも熱いはなむけライブ!「ヤングVSにぼしいわし 全面戦争」はメンツ激強ライブでした。

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【ライブレポート】にぼしいわし、東京進出への手荒くも熱いはなむけライブ!「ヤングVSにぼしいわし 全面戦争」はメンツ激強ライブでした。を選択 【ライブレポート】にぼしいわし、東京進出への手荒くも熱いはなむけライブ!「ヤングVSにぼしいわし 全面戦争」はメンツ激強ライブでした。 ライブレポート
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にぼしいわし、東京進出前の最後の大阪ネタライブ

独特な世界観の漫才を武器に、THE W2年連続ファイナリスト、M-1グランプリ準々決勝進出など、賞レースでも好成績を残し続けている女性漫才コンビ、にぼしいわし。そんな二人は、10月より活動拠点を東京に移すことになっています。

そしてにぼしいわしと交友も深く、大阪のインディーズ界隈で精力的に活動を続ける漫才師、ヤング。この度、東京進出が迫っているにぼしいわしと、ヤングの2組が「全面戦争」すると銘打ったライブが開かれました。

にぼしいわしは、このライブが東京進出前の最後の関西でのライブになるということで、感慨深い様子でSNSでの告知を続けていました。

にぼしいわしとヤングは、メディア露出こそ多くはないものの、大阪の様々な劇場の観客を沸かせてきた確かな実力派漫才師です。

そんな2組がシークレットにして呼びたいゲストも並の芸人ではないはず。そんな期待を持って、今回のライブを観劇してきました。

シークレットゲストが繰り広げる1VS1の対決

会場は大阪市立中央会館。市立の公共施設ではありますが、お笑いのインディーズライブの会場となることも多い施設であり、道頓堀などの大阪のスポットからも比較的近い場所にあります。
公共施設のため、ライブ以外の一般の施設利用者の方がいるときもあるので、ライブの列に並ぶときは邪魔にならないようにしましょう。

当日の会場は大変混んでおり、席数にして150~200席くらいがほぼ満席となりました。

中央会館開催のインディーズライブは何度か観劇していますが、ここまで盛況なのは私も初めてでした。「バトルZA」とかなら20人もいません。(笑)

私は幸いにも早い順番でチケット確保していたので、前から2番目の列で座ることもでき、舞台と距離感の近いライブを楽しむことができました。

開演時はにぼしいわしとヤングの2人が登場する煽りVTRがPRIDEのテーマに乗って流れ、そのやり取りに会場は早速沸きました。

いわし「同じような顔ばっかりの前で漫才して」

嶋仲「同じ客お前8年笑かせられんのかよこの野郎

寺田「客もどうかしてるだろ」

自虐も含まれたやり取りの一部は公開していますので是非ご覧ください。

そしてVTRの後にはにぼしいわしとヤング、そして2組とのライブ共演も多いティーンズが登場。

今回のゲストの8組はライブ開演まで完全シークレットで、ヤング・にぼしいわしがそれぞれ信頼する芸人が陣営に分かれてネタで1VS1の対決をするという形で展開されました。

審査員はティーンズのB・Oさんが全て務めるという大胆な対決。試合ごとにシークレットゲストが会場後方の扉から登場するというプロレステイストな演出があり、ワクワク感がライブの楽しさを倍増させました。

盛り上がったポイント:豪華シークレットゲスト陣

シークレットゲストとその対決の詳細に関しては全組の詳細を書ききれない部分があるため(理由は察して下さい)、盛り上がったポイントをピックアップしてお届けしたいと思います。

「やっぱりな!」風穴あけるズ

にぼしいわし軍の1番手として、拍手喝采の中登場したのは風穴あけるズ。大阪で特に共演が多く進行も深かった芸人仲間である3人の登場に、「(にぼしいわしと仲いいから)やっぱりな!」という雰囲気に会場が包まれました。本人たちもそれは感づいていたようです。(笑)
風穴あけるズは漫才「ガソリンスタンド」を披露し、ヤング軍のゲストに負けず劣らずの気合の入った漫才で会場を沸かせていました。

東京からの刺客!カナメストーン・小松海佑

にぼしいわし軍の3番手・4番手には、東京からカナメストーン小松海佑さんが登場!

この2組が登場したのはなかなかに予想外でした。確かに東京のライブでにぼいいわしと共演も度々していた2組ですが、大阪のライブでこういう形で出るのはかなり意外だったので、登場したときは私も思わず声を上げてしまいました。

特にカナメストーンの登場時は山口さんがまあ暴れる暴れる。それに零士さんがやいやいツッコみながら観客に絡みつつ3~4分くらいかけてようやく舞台入りしてました。その後のネタも漫才「悪魔」を披露し、終始会場を2人の独壇場に持ち込んでいました。

小松海佑さんはネタを生で見るのは初めてでした。元々漫才コンビ「銀兵衛」として活動し、現在はピンで漫談を中心としていますが、大阪でライブに出演することは普段ほとんどないので、かなり貴重な機会だったように思います。
漫談は「パン」を披露。独特な一人しゃべりで観客を引き込むピンネタは、後半になるにつれて小松さんのテンポがどんどん癖になり笑いも増幅していました。生で見ることができてよかったです。

二組とも、大阪は本来アウェイといってもいいはず。ここまで観客が大いに盛り上がったのも、やはり濃い味のネタ好き観客が集まったが故なのでしょうか…。

ヤング軍の隠し玉・山が動く寺岡

ヤング軍の4番手として登場したのは、山が動く寺岡さん。
自分も正直ほとんど存じ上げなかったんですが、元々「山が動く」というコンビで吉本興業で活動しており、現在はフリーのピン芸人として活動しているのがこの寺岡さん。体調に不安もあるようであまり芸人としての活発な活動は出来ていないとのことですが、今回はこのライブのために駆け付けたとのことです。ヤングの2人曰く、「来ただけで勝ち」と。

ヤングの2人が主催するライブ「ナイトオブコメディー」などには古くから出演しているということもあり、バックからの登場時には分かる観客の方だけがすごくテンションが上がっていたという状況。
盛り上がった観客の方は、恐らく相当な「ナイトオブコメディー」の常連さんだったのでしょうか。

ネタももちろん初めて見ましたが、どう説明したらいいのやら。ひとまず箇条書きにしました。

  • 須藤元気の「WORLD ORDER」の集団行動(歩き方)で登場
  • 極小のフリップを極小の声量でめくる(時々大きい声)
  • 赤色のフリップで地団駄を踏み、青色のフリップで遠くを見つめる
  • 途中でパンツ以外は脱ぐ
  • カレンダーや大量のトランクスをフリップに見立ててめくる

記憶の限りなのでうまく説明が出来ないですが、何故だか笑ってしまう。言葉にできません。初めての体験でした。

最後にはヤング軍のメンバー全員が舞台に登場し、全員WORLD ORDERの集団行動でハけていきました。

とにかく、ネタ中の異様な雰囲気を通して、寺岡さんなりの芸人としての生きざまが存分に感じられました。自分もまだまだインディーズ界隈からしたらあまちゃんなんだろうと実感し、ヤング軍ならではのアングラな部分も見ることができ、貴重な経験でした。

山が動く寺岡さん、ライブ後に感謝の思いをnoteに書いていますので、ぜひとも御覧ください。

にぼしいわしさん。|山が動く寺岡

2013年当時の山が動く寺岡さん

最終試合・何故だか三つ巴の漫才対決

最終試合を残し、第4試合までの勝敗は2対2で同点。最後はにぼしいわしとヤングの大将対決で決まるといった見事な筋書き…もとい真剣勝負となりました。
そこで、何故かテンションの上がったティーンズも加わり、最後はティーンズ・ヤング・にぼしいわしの三つ巴で対決するという流れになりました。(多分これも台本)

大将対決に先立って、ティーンズが登場し漫才を披露しましたが、これがめちゃくちゃにウケてたんですよね…!ちょっとシモが入っていたネタですが、ボケがことごとく2人のキャラにハマって会場が沸いていました。全部をお伝え出来ないのが辛い。

ヤングは漫才「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになってみた」を披露。世界のナベアツさんのギャグを題材にしたネタでしたが、これがまた着眼点が凄く、2人の息の合い方も素晴らしい。強いボケが決まった時は観客も拍手笑い。

にぼしいわしは漫才「カラコン」を披露。にぼしさんのキャラが際立つ発想の飛んだ漫才を観客のみなさんも心から楽しんでいる様子でした。にぼしいわしの大阪の活動を締めくくるライブとしては最高のライブだったと思います。

最後は全組登場し、結果はにぼしいわし軍の勝利で全面戦争は終了。非常に盛り上がったラストの雰囲気の中、最後はにぼしいわしの2人が東京進出に向けて観客への挨拶で会場は大拍手に包まれました。
にぼしいわしは「(東京進出後は)風穴あけるズをよろしくお願いします」とも言っていました。(笑)

まとめ

ステッカー代含めて4000円のライブでしたが、それだけの価値がある最高のライブでした。現時点では個人的に今年の中でもベスト3に入るライブだったかもしれません。

にぼしいわしは、東京進出後も関西でのライブには時々出演すると言っていましたが、やはり頻度は減るでしょう。今回のにぼしいわしとヤング、そしてその仲間として登場した芸人の皆さんのネタの数々は、関西のインディーズお笑いの魅力を凝縮したようなライブでした。

にぼしいわしはTHE Wでも決勝進出している実力派コンビですが、より高みを目指すために東京で活躍してくれることを強く望みます。大阪ではインディーズライブを主宰するなど、多くの芸人の活動の機会を作ってきた存在でもありますし、今後の東京の活動も多くの大阪のファンが期待して応援しているはずです。ヤングの二人にとっても、にぼしいわしの東京進出への2人らしいはなむけになったのではないでしょうか。

ステッカーもしっかり買わせてもらいました、大事にします。頑張れにぼしいわし!

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