【ライブレポート】笑いの聖地の本公演に立つのは誰だ!「なんばグランド花月初舞台選手権2023秋」

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ライブレポート
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吉本興業所属の芸人にとって、なんばグランド花月の本公演の舞台に立つのは多くの芸人が持つ夢です。

その夢に一歩近づくために、各地の劇場を代表する芸人が本公演出演に近づくために、自信あるネタを披露するライブが開かれました。

なんばグランド花月の本公演出演権をかけた熱戦

今回のライブは「なんばグランド花月初舞台選手権2023秋」と題され、9月29日(金)になんばグランド花月で行われました。
なんばグランド花月初舞台選手権」は、2022年から半年に1度のペースで行われているライブです。
よしもと漫才劇場・神保町よしもと漫才劇場・ヨシモト∞ホールなどの劇場に所属する芸人のほか、福岡吉本所属の芸人や、関西の大学お笑いからも学生芸人が参加し、将来のなんばグランド花月の本公演への出演を目指し、ネタで対決するライブとなっています。

出演芸人&会場の様子

出演者は、

(東京吉本)カゲヤマ、いぬ、金魚番長、インテイク、くらげ、ネイチャーバーガー
(大阪吉本)スナフキンズ、バッテリィズ、豪快キャプテン、cacao、ぐろう
(福岡吉本)パスタとパスタ、ザ・ローリングモンキー
(大学お笑い)フルカウント、天下茶屋

の15組。
今回のライブでは、よしもと漫才劇場を中心に活躍する大阪吉本の芸人に加え、東京吉本で頭角を表している実力派の芸人、普段大阪ではあまり見ることのできない福岡吉本所属の芸人、更には関西圏内の大学お笑いサークルに所属する実力派の大学生芸人もいるなど、多種多様な出場者のラインナップとなりました。
なんばグランド花月の舞台でこうした形でネタが競われるライブは珍しいので、出場者の皆さんも気合が入っていたことでしょう。

当日の会場は、通常の本公演と比べると、学生さんを中心とした若い方が比率としてはかなり多く感じられました。というのも、今回のライブでは学生価格が設定されており、一般のチケットが前売り1000円・当日1300円なのに対し、学生チケットが前売り500円・当日800円と、なんばグランド花月で開かれるお笑いライブとしてはかなりお安くなっています。
一般価格でもよしもとのライブの価格としてはリーズナブルですので、客層の学生比率が高くなるのもうなずけます。お客さんの中には、学校帰りと思しき制服姿のお客さんも多く見受けられました。

私が座った座席は1階席の真ん中くらいの列で、後方には審査員の方々が座る座席も用意されていました。開演前に審査員の芸人さん達が入ってきたときは少しテンションが上がりましたね。

MCはレイザーラモンが登場し、HGさんが今回が第4回目の開催であるライブにちなみ「フォー!」で盛り上げ。RGさんもモノマネを生かした小ネタを挟みつつ客席を盛り上げていました。
審査員は吉本の社員審査員が4名と、芸人からはバッファロー吾郎・竹若さん、メッセンジャー・あいはらさん、スーパーマラドーナ・武智さん、ライス・田所さんが審査員となりました。

個性豊かな芸人たちのネタ

各組は3ブロックに分かれ、4分以内のネタ(4分30秒で失格)で審査員と観客の笑いを取りにかかりました。

今回披露されたネタの中で、個人的に特に印象に残ったのは、くらげバッテリィズのネタでした。

くらげは2019年のM-1グランプリでは結成2年目ながらも準決勝に進出し、様々なシステム系漫才を生み出しているコンビです。
今回は「思い出せないもの」をテーマとした漫才でしたが、これが今日の学生中心の客層に大ヒット!観客が思わず反応してしまうようなワードを次々と繰り出し、テンポの良い漫才で、くらげの新たな漫才の可能性も感じられました。

バッテリィズは2022年のM-1で準々決勝に進出して以降、よしもと漫才劇場でも頭角を表しているコンビです。
今回は「世界遺産」をテーマとした漫才でしたが、エースさんのバカっぽくも元気の有るキャラクターが大ウケ。今後の賞レースの飛躍も期待されるネタを披露していました。

ブロックごとに芸人審査員の方々の講評もあり、その度に武智さんが「Mおじ」ネタを振られたりするなど、ネタの間も観客を飽きさせないやり取りが続きました。
その他の出演者のネタも大変面白く、審査員の方々も審査に悩む様子が見受けられましたね。

また私が驚いたのが、売り出し中の実力派芸人に交ざってネタを披露した大学生芸人の2組、天下茶屋フルカウントのネタのクオリティでした。
大学生でありながらなんばグランド花月の舞台で漫才ができるというのは確実に緊張するはずですが、それをほとんど感じさせず、それぞれのキャラクターを際立たせた漫才で客席を盛り上げていました。
今後行くインディーズライブでも、この2組はチェックしないとなと思いましたね。

ネタゲスト・表彰式

全組終了後には、ネタゲストとしてカベポスターさや香の漫才が披露されました。2組共に昨年のM-1ファイナリストとして貫禄のある漫才を披露しており、観客からは爆笑も聞こえました。

そして、いよいよ表彰式です。
今回表彰は、芸人審査賞にカゲヤマ、プロデューサー審査賞にcacao、お客様審査賞にバッテリィズが表彰されました!
カゲヤマは今年のキングオブコント2023のファイナリストに選ばれたばかりということもあり、勢いそのままに「カジノ」のコントで爆笑をさらっていました。

cacaoは「双子の患者」のコントで、3人の息のあったボケで拍手笑いも度々起こっていました。

この3組は今後のなんばグランド花月の舞台に登場する日も近いと思われます。吉本所属の芸人は、なんばグランド花月の本公演に出られるということは芸人として一つのステータスにもなりますし、実力が認められたことの何よりの証拠といっても過言ではありません。

次回のライブもお見逃しなく!

このライブは今後も春・秋の季節ごとに実施されるかと思いますし、チケット代も他のライブと比べると比較的リーズナブルに楽しめますので、興味のある方は次回ぜひ見に行ってみてください。
特に学生の方は値段も安くなっていますのでおすすめです。遠くて足を運べない人は、配信も500円と安価で楽しめますので、ぜひご覧ください。

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