10月21日に放送された「キングオブコント2023」。ファイナリスト8組の中で見事優勝を果たしたのはサルゴリラでした。
1回目のネタでは言動のおかしいマジシャンのネタで他を圧倒し、2回目は「魚」のフレーズが強烈に残る会話劇でもインパクトを残し、最終決戦のニッポンの社長・カゲヤマを破り、歴代最高総合得点で優勝を果たしました。
コント界の頂点を決めるこの大会で、見事に優勝を飾ったサルゴリラに対し、苦労人としても知られていた彼らの歴史的な快挙に、多くの芸人仲間が祝福のメッセージをX(Twitter)上で投稿しました。ここでは、そんなサルゴリラと親交の深い芸人仲間の投稿をピックアップしていきたいと思います。
サルゴリラの紹介
サルゴリラは、赤羽健壱さんと児玉智洋さんの二人組です。幼稚園の頃からの幼馴染であった二人は、東京NSCに入学後、2006年に前身の「ジューシーズ」としてトリオを結成し、東京吉本で活動を始めました。
「ジューシーズ」時代は東京・幕張などの劇場を中心に、東京吉本の期待の若手トリオとして取り上げられることも多く、お笑いファンの間では知られていました。
しかし、2015年にメンバーの松橋周太呂さんが脱退する形でジューシーズは解散となり、残ったメンバーの赤羽さんと児玉さんで「サルゴリラ」に名前を改め、コントを作り続けてきました。
「サルゴリラ」の名付け親はピースの又吉直樹さん。児玉さんは又吉さんと以前ルームシェアをしていたほど親交が深く、又吉さんもサルゴリラの二人の面白さを評価し続けていました。
ジューシーズ時代は、若手期待株としてネタ見せ番組などに出演していましたが、サルゴリラとして活動してからはなかなか日の目を浴びず、「キングオブコント」でも最高は準決勝進出止まりでした。
しかし今年は見事に決勝進出を果たし、ダークホース的な存在としても扱われていた中、最終決戦ではニッポンの社長・カゲヤマと対決しました。その結果は、昨年のビスケットブラザーズの歴代最高得点を1点上回る形でサルゴリラが優勝しました。
芸人仲間からの祝福
サルゴリラの優勝に対しては、多くの芸人仲間が祝福のメッセージをX(Twitter)上で投稿しました。ここでは、そんなサルゴリラと親交の深い芸人仲間の投稿をピックアップしてみました。
パンサー向井さん・ジャングルポケット太田さん
パンサー向井さんとジャングルポケット太田さんは、サルゴリラが「ジューシーズ」時代にテレビ番組「333(トリオさん)」で共演しており、番組レギュラーとして切磋琢磨してきました。
向井さんも太田さんも、サルゴリラが優勝したときは号泣。
向井さんも若手時代はピース又吉さん・児玉さんとルームシェアをしており、ライスの関町さんがアップした動画では号泣している様子を見せており、MCのラジオ「パンサー向井の#ふらっと」でもその喜びを語っていました。
児玉:向井!・・・泣いてたねぇ。見たよ。
向井:いや、泣くよ、そりゃあ。
児玉:ありがとねぇ。
向井:嬉しくてしょうがない。でも、おふたりとも優勝した瞬間って、泣いてなかったですね。
赤羽:ちょっとテンパってるっていうのもあるし、緊張感もあるし。
児玉:興奮してたし。
【優勝報告】キングオブコント2023・チャンピオンのサルゴリラが電話で生出演! | トピックス | TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~
ジャングルポケット太田さんが号泣する様子も、ネルソンズの青山フォール勝ちさんの投稿で公開されました。太田さんは、吉本内で親交の深かった芸人同士が戦ったキングオブコントに切実に感動した思いを投稿に綴っていました。
レイザーラモンRGさん
レイザーラモンRGさんは、キングオブコントの放送翌日から早速、赤羽さんの立ち姿をものまねした様子をアップしていました。
RGさんのものまねは、赤羽さんの特徴的な体形や猫背の姿勢を再現しており、赤羽さんも早速反応。
囲碁将棋の文田さんや多くのお笑いファンからも「似てる!」とコメントが相次ぎました。
松橋周太呂さん(元ジューシーズ)
松橋周太呂さんは、ジューシーズ時代の元相方で、日本テレビ「得する人損する人」の出演をきっかけに、「家事えもん」としてブレイク、現在は放送作家や家事アドバイザーとして活躍しています。
2016年よりピン芸人及び放送作家として活動しており、現在放送されているドラマ「家政夫のミタゾノ」家事シーンの監修も務めるなど、放送作家としても活躍する松橋さん。
松橋さんはジューシーズ時代は小ボケ担当としてトリオで活躍していましたが、今回のサルゴリラの優勝には喜びのコメントを投稿。これにはジューシーズ時代からのファンも喜んでいるでしょう。
しずる・ライス
しずる・ライスは、サルゴリラとコントユニット「メトロンズ(旧名:SIX GUNS)」を結成しており、単独ライブを定期開催しています。
長年切磋琢磨しながらコントを磨き続けてきた仲間の優勝に、しずるの村上さんは喜びを噛み締め、KAƵMAさんは独特のKAƵMA節でメトロンズの活動をアピールしました。
2016年キングオブコントチャンピオンであるライスの二人は、サルゴリラの二人と東京NSC時代の同期でもあり、公私共に親交の深い存在でもありました。
関町さんは、サルゴリラの優勝効果か、メトロンズのチケットが完売したことに驚きのコメントを投稿しており、田所さんも同期であるサルゴリラの二人がチャンピオンになったことに喜びを隠せない様子でした。
メトロンズが本格的にユニットライブとして力を入れ始めたのも、サルゴリラ児玉さんの意見によるものが強かったらしく、本格始動の際のインタビューにはエピソードを語っています。こうした経緯もあることから、サルゴリラがこうして日の目を浴びるようになったのは喜びも大きいでしょう。
児玉 SIX GUNSが始まった当初はそれぞれのネタとユニットコントという構成だったんですが、だんだんユニットコントだけをやるようになっていきました。それがすごく面白くて、もっと大きくできたらいいねと話していたのですが、その反面、観客動員数は落ちていって……。その状況を打開できずにいるうちに活動が一旦終わっちゃたんです。そこで、以前「U-1グランプリ」(福田雄一とジョビジョバのマギーによるコントユニット)の公演でご一緒した制作の牛山(晃一)さんに僕からご連絡して、「SIX GUNSをどうにかしたいんです!」と相談しました。
村上 ただ、今までは芸人6人で全部決めてやってきたから、制作という客観的なポジションの方を入れてどうなるかが不安で。
関町 けっこう何回も話し合ったよね。このままセルフプロデュースでやるか、外の方に入ってもらうか。
池田 牛山さんのことは前から聞いていて、すごい方っていうのは理解していたんです。シソンヌが全国を回ったり、1カ月公演を成功させたりしている影の立役者だと。でも反対に、とてつもなく怖い人なんじゃないかとも思っていました。どんな怖い手を使ってシソンヌを本気にさせたんだろうって(笑)。このメンバーは本当に仲がいいので、正直、楽しければいいっていう思いもあった。牛山さんが入ることでこの関係性が崩れるのが嫌だったんです。
村上 要は、この6人の居心地のよさにあぐらをかいていたんですよね。牛山さんにお願いしたら、もうすべてが動き出してしまうじゃないですか。その一歩を踏み出すまで、みんながみんなの顔色を伺っていました。
赤羽 でも児玉はお願いしたいってずっと言ってた。「牛山さんは怖くないから!」って(笑)。
サルゴリラ×ライス×しずる×中村元樹インタビュー | SIX GUNSからメトロンズへ、再始動に懸けた7人の覚悟とは – お笑いナタリー 特集・インタビュー
まとめ
今回は、「キングオブコント2023」を優勝したサルゴリラに対する芸人仲間の反応をまとめてみました。
サルゴリラは、約20年にわたってコントを作り続けてきた努力家であり、多くの芸人仲間から尊敬されていることが一連の祝福コメントからも分かります。
今回のファイナリストの中で最年長であった彼らの優勝は、またコント界に新たな風を吹き込きこむことでしょう!今後も彼らから目が離せません。
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