今年、M-1グランプリの予選を1回戦~3回戦まで観てきましたが、すべて関西開催の予選で、過去に私は東京開催の予選を観たことはありませんでした。
例年、3回戦からはチケット争奪戦になっている中で、先日の京都開催に続き、今回は東京開催の3回戦のチケットを確保。月曜日の平日ではありましたが、休みを取り観に行ってきました!
今回は、2023年11月6日に開催された「M-1グランプリ東京3回戦」の昼の部のライブレポートをお届けします。昼の部の出場者は、M-1グランプリの公式サイトで発表されたM-13回戦進出者41組です。
関西で開催された今年の1~3回戦のレポートは以下を御覧ください!
ライブの概要
ライブの会場は、千代田区神田錦町に位置するKANDA SQUAREの施設内のホール、KANDA SQUARE HALLです。オフィス街に立地しており、演劇よりもどちらかというとビジネスセミナー向けの会場ではあるように感じられましたが、今回この会場では初のM-1予選の開催となりました。
チケットは先行抽選で完売とのことで、当日券はなし。入場時にはスポンサーの日清さんからのノベルティで、どん兵衛を2個いただきました。しかも「最強どん兵衛」シリーズですので嬉しい限りです。大阪ではノベルティはなかったのですが、これも東京ならでは?
MCははりけ~んずのお二人。M-1予選では第1回からMCとして参加しており、最も熾烈なM-1準決勝のMCも毎年務めている、お笑い賞レースではお馴染みのベテランMCの二人。今回も軽快なトークで開演前の観客を盛り上げていました。
M-1グランプリ、東京3回戦開演しました!
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) November 6, 2023
本日のMCは1日を通して「はりけ~んず」、
1回目は41組、2回目は42組が出場予定です。
それぞれ約2時間半の熱い戦いにご期待ください!!
東京準々決勝進出者の発表は「11/9(木)」を予定しております。 pic.twitter.com/3ffJeWNqQT
盛り上がったポイント
ここでは、私が個人的に盛り上がったと思うポイントを紹介します。
空気を変えた漫才師をピックアップ
Aブロックのトップバッターはちゃんぴおんず。ちゃんぴおんずは昨年も予選のトップバッターの出順を務めており、今回は偶然にも2年連続でのトップバッターになってしまいました。
しかし2人は定番持ちネタの「ちょんてすなよ」を題材にした漫才を披露し、
「今年も前説、頑張りました。それではM-1 3回戦、スタートです!」
と昨年同様ネタにして、観客も待ってましたと言わんばかりの拍手。昨年よりも人気になった二人の強さも感じました。トップバッターという難しい立場を逆手にとって、会場の空気をスタートから盛り上げた漫才師でした。
Cブロックで登場したやわらは2020年に一度解散したコンビ。今回のM-1限定で再度コンビとして3回戦に進出した二人は、過去の持ちネタでもある歌ネタ「ブリ大根の作り方」で勝負。りゅうたろうさんの歌声と鈴木バイダンさんの強いツッコミが冴え渡り、一際大きい笑いを生んでいました。
続いて登場した明るい炎も2人の元気なキャラを生かした漫才を全力で披露し、観客も笑わざるを得ない状況を作り出し、その後の予選の雰囲気も変えたと言っていい盛り上がりを見せていました。
Cブロックは、やわらと明るい炎の2組が空気を変えたと言えるでしょう。
自分もどうなってるのか見てみたいです! https://t.co/1Lzf0TNcLR
— ヤマト(お笑い芸人)🦖 (@yamato_51) November 6, 2023
明るい炎・ヤマトさんも返信いただきました!ありがとうございます
実績十分な実力者の面白さ
今回の出場者には、実績十分な実力者が多数名を連ねていました。その中でも、私が特に注目したのは、M-1準決勝経験者のマユリカ、カゲヤマ、くらげ、THIS IS パンや、R-1ファイナリストのマツモトクラブさんとKOCファイナリストのロビンフットからなるユニット、マツモトロビンフットクラブなどが挙げられます。
マツモトロビンフットクラブは、KOCファイナリストとR-1ファイナリストの実績があることをネタに自虐も含めた漫才を展開しました。特に最近では、R-1の芸歴制限が撤廃されたことも話題になったのもあり、そうした話題も盛り込んだネタで観客も大いに湧きました。結構メタなネタではありましたが、起きた笑いは他の実力派漫才師にも引けを取らない量であったと思います。
関西にはいない、まだ見ぬ期待の若手
普段は関西のライブを中心に見ているので、東京をメインに活動するこれからの若手芸人には私はなかなか出会えません。そんな中でも春組織、銀座ぶんぶくなどの若手コンビはかなりの笑いを取っていましたし、まだまだ色んなネタを観たいと思わせるコンビが数多くいました。
また今回一番驚いたのは、今回唯一アマチュアで登場した偽ビートルズ。二人は昨年の「ハイスクールマンザイ2022」の北海道代表で決勝進出した高校生コンビですが、テンポの良さとフレーズの強さでほかのプロと見劣りしない漫才を披露し、拍手笑いも生んでいました。ここまでレベルの高い高校生漫才師がいるとは知りませんでしたね…!
M-1グランプリ 3回戦ありがとうございました!!
— 偽ビートルズ 佐藤りくや (@nisebisato) November 6, 2023
自分の力不足でネタを飛ばしてしまいましたが相方のフォローのおかげで好感触です
もう後は祈るだけです
皆さんこれを機に偽ビートルズを知ってください!!!!#M1グランプリ #M1 pic.twitter.com/be0tOAxPor
こうした関西にはいない、まだ見ぬ期待の若手漫才師を観ることができたのも、今回の東京予選での収穫でした。
まとめ
東京予選は本日までの3日間開催されました。初日の昼の部だけでもレベルの高さを感じられましたし、後の日程でもまだまだ多くの実力者が名を連ねています。このレベルの高さを乗り越えて準々決勝に進出するのはどの漫才師なのでしょうか?
この3回戦の結果は、11月9日にM-1グランプリの公式サイトで発表されますので、ぜひチェックしてみてください。
(追記)今回の東京予選からは86組が準々決勝に進出しました。初進出組にちゃんぴおんず、やわら、戦慄のピーカブー、きつね日和、豆鉄砲、パーフェクトパワーズ、コーツなどが名を連ねている一方、蛙亭、大自然、トット、宮下草薙、Aマッソ、さすらいラビー、コロコロチキチキペッパーズなどの過去実績も高い漫才師が敗退する波乱も起きています。
準々決勝はどんな熾烈な戦いが観られるのでしょうか。準々決勝も劇場に観に行きたいところですが、チケットも争奪戦な上、個人的に仕事の都合で観劇も難しそうなので・・・予定されている配信を楽しみに待つことにします。
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