ウソ漫談の名手、街裏ぴんくが大阪に降臨!
2023年11月11日、楽屋Aにて開催されたのは、ピン芸人・街裏ぴんくさんのネタライブ「べすとおぶぴんく」。
このライブは、街裏ぴんくさんが過去に披露した持ちネタの中から、自らが選んだ「ベストネタ」を集めたもので、今年2月に沖縄でも開催された人気のライブです。
今回は大阪での開催となり、チケットは予約段階で完売。当日の会場は満員の中で開催されました。
街裏ぴんくさんといえば、迫真の語り口で観客を引き込む「ウソ漫談」の名手。
ファンタジーな体験談や芸能人の目撃談などを、さも本当にあったかのように話す漫談ネタで、東京の舞台を中心に活躍するピン芸人です。
事務所はトゥインクル・コーポレーションに所属し、メイプル超合金のカズレーザーさんや、くりぃむしちゅーの有田哲平さん、笑福亭鶴瓶さんらもその実力を高く評価しています。
私は9月にNGKにて開催された「漫才ブーム」にて街裏ぴんくさんの生ネタを初めて見たのですが、そのインパクトは忘れられず、今回のライブも楽しみにしていました。
9月に開催された「漫才ブーム」のレポートはこちらをご覧ください。
ベストネタ7本で会場を爆笑の渦に巻き込む

ライブは13時を少し過ぎてからスタート。街裏ぴんくさんは冒頭、早速ウソトークも交えながら観客にあいさつ。

この会場(楽屋A)の近くに、「エクヤガー」ってとこがありまして…
と、ぴんくさんらしい独特なウソオープニングトークで早くも会場を温め、ネタに入りました。
この日披露されたネタは以下の通りです。
「モー娘。」:街裏ぴんくさんが実は元々モーニング娘。の初期メンバーになるはずだったという話。
「スケボー」:街裏ぴんくさんがスケボーをする人たちを操る謎の人と会った話。
「尾許人」:大阪で街裏ぴんくさんが見た、尾許人(おきょと)という名のローカルタレントの冠番組の話。
「トイレ」:街裏ぴんくさんが営業先のトイレに行ったところ、用を足すさなかに謎の男たちに囲まれたときの話。
「あやや」:街裏ぴんくさんが「シアター馬蹴」で行われたあやや(松浦亜弥さん)のライブに行ったときの話。このネタは以前の「漫才ブーム」でも披露。
「ドナルド」:街裏ぴんくさんがマクドナルドのマスコット、ドナルドを見かけたときの話。
「日当たり」:街裏ぴんくさんが「良好な日当たりに人生を狂わされた」と声を張り上げる人に出会ったときの話。
(タイトル・ネタ内容は記憶の限りですので正確でないかもしれません。あと、もちろん全部ウソです)
これらのネタはどれも街裏ぴんくさんの話芸が光り、迫力満点の語り口で会場の笑いはずっと止まない状態。以前NGKのライブで見たときも、観客の笑いはかなりのものでしたが、今回はそれをより身近に見られたことで面白さが倍増しました。
街裏ぴんくさんのウソ漫談は、ウソだと分かっていても、それを信じ込ませる語り口のリアリティとテンポの良さについ引き込まれてしまいます。
ネタの中には、実際にあった出来事や人物をベースにしているものもあり、それがさらにウソ漫談の魅力を高めていました。過去には、ぴんくさんが志村けんさんが題材の架空の漫談を話す最中、感極まって号泣したというエピソードまであるくらいですので、ネタの間だけは、本当に体感したことをただ話しているだけという心境にぴんくさんはなりきっているのでしょうか?
これらのベストネタ動画の一部は街裏ぴんくさんのYoutubeでも公開されていますので、ネタに関してはぜひそちらを御覧ください。
観客との交流も楽しい、街裏ぴんくさんの人柄
印象的だったのが、観客の客層の幅広さ。街裏ぴんくさんはビジュアルだけで見たら男性ウケが強そう(いい意味で)な見た目のおじさんではありますが、当日は若い女性の方も多く、また中高年のお客さんも多くみられ、非常に老若男女問わず様々な客層に感じられました。
本当に面白い漫談家は年齢を問わず笑わせる。街裏ぴんくさんの話芸の凄さを感じました。
街裏ぴんくさんはライブ後にはサービスでファンとの写真撮影もしていました。
私も写真を撮影していただきました。ぴんくさんは機嫌よく応じていただき、

以前の漫才ブームでも観させてもらいました!
と挨拶すると、街裏ぴんくさんは

それはどうも!今日は楽しんでいただけましたか?
と返していただきました。その声掛けもとても嬉しかったですね。
ライブは約1時間程で終了しましたが、時間はあっという間。街裏ぴんくさんの迫力あるウソ漫談の世界に引き込まれ、笑いの渦に巻き込まれました。
ウソ漫談の名手である街裏ぴんくさんのベストネタを堪能できたライブでしたね。
本当はやりたかった長尺ネタがあったとのことですが、時間が押した都合で急遽ネタを変えたとのことでしたので、次回やるならそのネタをやりたいとも街裏ぴんくさんは言っていました。大阪でのベストネタライブは今後も開催してほしいと思います。
11月25日までであれば、配信のアーカイブも見ることができます。街裏ぴんくさんのファンの方はもちろん、ウソ漫談に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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