【楽屋ニュース】「オールスター後夜祭」を見て、コロナ渦前のバラエティがほぼほぼ戻ったなあとしみじみ思う。

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【楽屋ニュース】「オールスター後夜祭」を見て、コロナ渦前のバラエティがほぼほぼ戻ったなあとしみじみ思う。 楽屋ニュース(バラエティ番組)
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コロナ渦で失われたバラエティの魅力

コロナウイルスの感染拡大によって、テレビ界にも大きな影響が及びました。特にバラエティ番組は、ゲストや観客の数を制限したり、密を避けるために企画を変更したり、場合によっては放送自体が中止になったりと、大きな打撃を受けてたものも数知れず。

バラエティ番組の魅力は、何といってもその臨場感や緊張感です。ゲストや出演者が体を張って挑む企画や、観客の反応や声援が盛り上げる演出や、予測不能な展開やハプニングが起こる展開など、往年のバラエティ番組はそうした演出で視聴者を飽きさせない工夫をし続けてきました。

しかし、コロナ渦ではゲストや出演者はマスクを着用したり、距離を保ったりしなければならず、体を張った企画や過激な罰ゲームは控えられました。観客も少なくなり、声援や拍手も控えめになりました。
併せて、コロナ渦前後を比べると意識して言われるようになってきたのが、「コンプラ」の問題です。痛みを伴う罰ゲームなどに制約がかかることが増えたことで、予測不能な展開やハプニングも少なくなり、バラエティ番組はどこか物足りなさを感じるものになってしまったという感想を抱く人も増えたのではないでしょうか。

「オールスター後夜祭」の演出

そんな中で、先日の10月14日に放送されたTBS「オールスター後夜祭」は、コロナ渦前のバラエティ番組の面白さを思い出させてくれる番組であったように思います。
その前に放送された「オールスター感謝祭」と同様に、4年ぶりにゲストの数を大きく増やした形で開催され、「酢わんこ選手権」「66人バトルロワイアル相撲」など、コロナ渦ではまず出来なかったパワフルな企画を久しぶりに見ることができました。

「オールスター後夜祭」は元々人気番組「オールスター感謝祭」のスピンオフ番組として、若手芸人を中心としたゲストをMCの有吉弘行さんと高山一実さんが仕切るというバラエティ番組ですが、「走力×脱衣力!2代目井手らっきょ選手権」「ガチ相撲トーナメント」などの深夜ならではの体を張ったコーナーや、少し過激さもあるクイズなどが人気でした。

しかし、コロナ渦に突入して以降は、「オールスター感謝祭」と同様に、一時は「オールスター後夜祭」も放送見送りを余儀なくされ、2021年春に復活して以降も体を張った企画はなかなか以前のような形で開催されてこなかったのです。

それだけに、今回の企画はどれもメンバーのチョイスや、演出方法がコロナ渦前のちょっとした過激さも思い起こさせ、有吉さんも生き生きしていたのではないでしょうか。「66人バトルロワイアル相撲」は全芸人が個性を出し合いながら押し合いへし合いしている様子が終始笑えましたし、賞金がかかっている以上どの芸人さんも必死でした。

「酢わんこ」は、世界のナベアツさんのネタから、「3の倍数と3のつく数字のわんこだけが酸っぱい」というルールのもと、酸っぱいわんこを避けようとして挑戦する方がパニックになる様子が往年のバラエティそのものでした。ルールも発想が面白いなあと思いましたね。(「食べ物を粗末にするな…」みたいな意見は出るかもですが)

若手芸人の活躍と中堅芸人の再評価

「オールスター後夜祭」は、若手芸人を中心としたゲストを集める番組ですが、この3~4年で若手芸人のメンバーも様変わりしつつあります。新しい芸風やキャラクターを持った芸人さんが次々と登場し、バラエティ番組に欠かせない存在になっています。
例えば、今回の「オールスター後夜祭」では、「水曜日のダウンタウン」でも活躍する安田大サーカス・クロちゃんやあかつさんは毎度のことながら、急遽とある方(?)の代役でコウメ大夫さんも出演。また、ストレッチーズ・さすらいラビー・ママタルトなど、若手芸人の中でも特に注目されている芸人さんが多数出演しました。
更には、今年ブレイクしたマシンガンズなどの中堅芸人もオールスター後夜祭では輝いてますね。

こうした若手芸人さんと中堅芸人さんが共演することで、「オールスター後夜祭」は新旧のバラエティ界の顔ぶれを見せてくれます。
それぞれの芸人さんが集中して輝くことのできる番組ってやっぱり大切ですね。特に有吉さん司会の番組は若手芸人も中堅芸人も等しく活躍の舞台が与えられている印象なので、お笑いファンにとってはそうした番組ほど末永く続いてほしいものです。

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