世はまさにお笑い賞レース乱立時代。今回は、芸歴5年目以内の若手芸人を対象とした新しいお笑い賞レース『UNDER5 AWARD 2023』についてご紹介します。
この賞レースは、どこよりも早くお笑い界のNEWスターを発掘するべく、今年4月から予選が始まりました。プロ・アマ、所属事務所の有無、コンビやピンは問わず、笑いのジャンルも自由なので、多彩な芸風のフレッシュな芸人たちが参加しています。
さて、この『UNDER5 AWARD 2023』ですが、6月12日についに決勝進出者が発表されました。
M-1準決勝経験者のタイムキーパーやハイツ友の会などの有力コンビも決勝進出を逃す、レベルの高い予選の中、決勝に選ばれたのは9組。その9組の中には、すでに頭角を表しているコンビもいれば、まだ無名でも将来有望なコンビもいます。
今回は、その中から4組をピックアップして、彼らの魅力や特徴を解説していきます。残りの5組は次回紹介しますね。
「三遊間」:吉本興業大阪
ボケ担当の稲継諒さんとツッコミ担当の櫻井一世さんのコンビ。
NSC時代の2019年に結成し、結成初年(アマチュア扱)でM-1に参戦すると3回戦まで進出。現在は金属バット・黒帯・軍艦とユニットライブ「三軍の金帯」を定期開催するなど、よしもと漫才劇場でも早くから漫才の実力で頭角を表しているコンビです。
ツッコミ櫻井さんの甲高い声でまくしたてるようなツッコミと、あるあると思うような要素も混じった稲継さんのボケが、正統派ながらも独特のしゃべくり漫才として注目されています。
「あくびぼうや」:アマチュア
ボケ担当の池田京橋さんとツッコミ担当の浜川聞さんのコンビ。とぼけるような池田さんのボケと、か細い声で嘆くような浜川さんの独特なツッコミのスローペース漫才が特徴です。
今回決勝進出者唯一の事務所未所属、アマチュアのコンビです。
2021年のM-1予選でナイスアマチュア賞を受賞。漫才中に「飢餓」「平和」などといったワードを使うなど、その独特すぎる空気感の漫才がアマチュア芸人の中でも際立つ存在として注目されました。
2022年までは大阪の「楽屋A」などの小劇場を中心に活動していましたが、2022年秋に東京に活動拠点を移し、「MANZAI GROOVE」などのライブや「オリーブゴールド」などのオーディションライブを中心に舞台に立っています。
大阪時代からその実力は密かに芸人間でも買われている存在でもあり、決勝進出決定時にはヤーレンズの楢原さんなども喜びの声を上げています。
「金魚番長」:吉本興業東京
ボケ担当の箕輪智征さんとツッコミ担当の古市勇介さんからなる、漫才を主体としたコンビです。
2019年2月、NSC卒業大ライブにて優勝し、NSC東京校24期で首席卒業。
2020年1月、神保町よしもと漫才劇場のオープンに伴い、同劇場の所属となりました。
2021年1月末に行われた劇場ライブでは1位を獲得しており、当時の神保町よしもと漫才劇場のランキングシステム(花鳥風月)のトップに昇格、また2021年のM-1グランプリでは準々決勝に進出するなど、結成当初から劇場人気が非常に高いコンビです。
「キャプテンバイソン」:プロダクション人力舎
ツッコミ西田涼さんとボケ高野哲郎さんからなるコンビ。コントを主体に人力舎ライブ「バカ爆走」などで舞台に立っており、キングオブコント2022準々決勝進出。音楽・小道具・音声など多様な演出に富んだネタを得意としています。
多様なシチュエーションで繰り出される、ダンディなヒゲと低音ボイスが特徴の高野さんのボケと、後半に向けて語気が強まっていく西田さんのツッコミが際立つコントが魅力のコンビです。
以上、『UNDER5 AWARD 2023』決勝進出者9組のうち4組をご紹介しました。いかがでしたか?
決勝は6月18日(日)にルミネtheよしもとで行われ、FANY Online Ticketでの無料配信が予定されています。
ニューヨーク公式Youtubeより
司会:ニューヨーク
審査員:哲夫(笑い飯)・石田明(NON STYLE)・塙宣之(ナイツ)・岩崎う大(かもめんたる)・長田庄平(チョコレートプラネット)・佐久間一行
司会・審査員陣は過去のM-1・R-1・KOCで大きな成績を残した芸人ばかり。
次世代のブレイク芸人を探すという意味ではこの面々の審査員に評価されるというのは大きな意味を持つかもしれませんね。
優勝者には100万円の賞金が贈られます。賞レースの賞金としても「ytv漫才新人賞」や「ABCお笑いグランプリ」に並ぶほどの大きなものになっておりますので、大変注目度は高くなることでしょう。
次回は、決勝進出の残りの5組をご紹介します。お楽しみに!
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